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最終更新日:2026年10月16日
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上級世界経済Ⅰ
世界経済
授業は三部構成で、新たなデータソースによる世界経済分析、世界経済の課題とガバナンス、現代経済の起源と性格を取り上げる。
第1部 オルタナティブデータによる世界経済分析(担当:伊藤亜聖)
オルタナティブデータを用いた世界経済、アジア経済分析に注目する。テキストデータ、画像データ(夜間光)、モビリティデータ、POSデータ等のいわゆるオルタナティブデータを用いた研究が近年数多く刊行されている。第1回でこれらの研究を概観したうえで、第2回から第4回までに代表的な実証研究を紹介する。とくにアジア経済の領域での応用例を中心に取り上げる。取り上げるテーマとしては、経済成長、不確実性、イノベーション、制度と政治経済を予定している。
第2部 現代世界経済の課題(担当:丸川知雄)
気候変動問題と米中対立など、いま世界は大きな危機に直面している。第2部では第2次世界大戦後に世界的規模の課題がどのように生じてきたか、そしてそれを乗り越えるために各国が協力して作ってきたガバナンスの仕組について学び、危機を乗り越える方策を考える。取り上げるテーマは、後発国のキャッチアップと制度間の摩擦、大収斂と多国籍企業、世界経済のガバナンスとその危機、地球環境問題と再生可能エネルギーである。
第3部 現代経済の二つの起源、二つの性格、および将来の可能性(担当:小野塚知二)
現代(≒20世紀以降)の世界経済には二つの起源(介入的自由主義と分断されたグローバル経済)があり、また、現代経済は政策思想史的には容易には調和しない二つの性格(教条としての「自由放任」と実態としての人為的介入・調節)を帯びている。現代経済の二つの起源と二つの性格をそれぞれ概観したうえで、両者の関係について考察し、また、それらがヨーロッパ統合(多数の平等な主権国家の間で一つの共通市場と食料・エネルギー自給圏を形成しようとする試み)の形成過程にいかに反映しているか考えたうえで、世界経済の将来の可能性について検討する。
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