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最終更新日:2025年4月21日

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金融市場と公共政策

金融市場と公共政策
本講義では、金融市場や金融システムを巡り、これまでの現実的課題に対して、どのような政策対応がとられ、その効果はどう評価されているのか、という観点から、政策対応の背景や考え方、関連する理論、実証分析等について概観していく。将来、金融機関・商社やシンクタンク、コンサルティング・ファーム、政策当局等において、金融実務を担うことを考えている学生を念頭に、具体的には、非伝統的金融政策、マクロプルーデンス政策、金融システム対応、地域金融、政策金融、不公正事案に対する市場監視、コーポレートガバナンス、ベンチャーファイナンス、FinTech等のテーマを概説的に扱う。
 担当教員は、中央官庁(金融庁、財務省)における勤務経験を有する行政官である。講義に際しては、理論に加えて、現実の動きをバランスよく取り扱っていきたいと考えている。なお、本講義は、みずほ証券寄付講座の一環であり、公共政策大学院・経済学部の合併講義である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0704242
FEC-EC4801L1
金融市場と公共政策
池田 宜睦
S1 S2
木曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
経済学部
授業計画
※本年度の日程は未定。参考までに、昨年度の内容を以下に示す。 第1回 オリエンテーション 第2回 日本の戦後金融政策と、デフレを踏まえた非伝統的金融政策(1) 第3回 日本の戦後金融政策と、デフレを踏まえた非伝統的金融政策(2) 第4回 戦後から現在までの金融ビジネスの変遷(銀行、証券会社) 第5回 銀行システム危機と不良債権処理・事業再生 第6回 金融危機とマクロプルーデンス政策 第7回 金融円滑化に向けた政策対応 第8回 地方創生と地域金融を巡る政策対応 第9回 イノベーション創出のためのベンチャーファイナンス 第10回 市場を巡る不公正事案と市場監視・エンフォースメント 第11回 成長戦略のためのコーポレートガバナンス改革 第12回 ESG投資 第13回 国際金融市場を巡る諸問題と政策対応・フィンテックの進展と金融システムの行方 (注)講義の順番・内容は、履修生の関心・講義の進捗等により変更し得る。
授業の方法
講義及び質疑応答を中心とする
成績評価方法
平常点(出席、質問)と課題レポートにより評価を行う。筆記試験は行わない。
教科書
教科書の指定は行わない。各回で使用する資料はITC-LMS等により配付し、必要があれば各学生がそれぞれダウンロードする。
参考書
参考文献は、必要に応じて講義の中で紹介する。また、配布可能な論文・レポート等は適宜配布する。なお、直接講義で参照するわけではないので、あくまでも参考として、以下を参考書籍として紹介しておく。 ・神作裕之・小野傑・湯山智教編「金融資本市場と公共政策」きんざい、2020年 ・神作裕之・小野傑・湯山智教編「金融資本市場のフロンティア」中央経済社、2019年 ・神作裕之・小野傑・湯山智教編「金融とITの政策学」きんざい、2018年 ・神作裕之・小野傑・今泉宣親編「コーポレートガバナンスと企業・産業の持続的成長」   商事法務、2018年 ・神作裕之・小野傑・今泉宣親編「資産運用の高度化に向けて -インベストメント・チェーンを通じた経済成長」商事法務、2017年 ・湯山智教「ESG投資とパフォーマンス」きんざい、2020年 ・白川方明「中央銀行」東洋経済新報社、2018年 ・木内登英「金融政策の全論点」東洋経済新報社、2018年 ・西野智彦「平成金融史」中公新書、2019年 ・小峰隆夫「平成の経済」日本経済新聞出版社、2019年 ・西村吉正「金融システム改革50年の軌跡」金融財政事情研究会、2011年
履修上の注意
必須ではないが、基礎的なマクロ経済に関する知識は有していることが望ましい。 特に、これまで経済事情に全く触れたことがない学生は、事前に、例えば池上彰「(改訂新版)日銀を知れば経済がわかる 」(平凡社新書)、池尾和人「現代の金融入門(新版)」(ちくま新書)などを読んで経済・金融事情に触れておくことが望ましい。
その他
照会事項がある場合には担当教員(池田)までメール連絡のこと。