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最終更新日:2026年10月16日

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応用経済統計

日本の経済統計は、経済の構造変化に十分に対応できておらず、劣化が目立っています。経済統計の精度向上を実現するには抜本的な統計の見直しが不可欠です。前期の「経済統計」の講義での基礎知識をベースに、本講義では、統計の精度向上を巡る課題について焦点を当てる予定です。

➀ 調査統計における精度向上の課題
 経済活動の捕捉率を引き上げるため、調査統計の改善に加え、新しい情報ソース(行政記録情報と民間ビッグデータ)の活用を取り上げる。

② 国民経済計算の作成方法と精度向上の課題
 「産業連関表」とSNAとの関係を説明したうえで、統計改革で導入される新たな枠組み(年次推計:供給・使用表(SUT)の導入、QE推計:シームレスな推計)を取り上げる。

③ 物価指数の計測方法と精度向上の課題
 物価指数の精度は、財・サービスの価格データや品質調整の適切さに大きく左右される。物価指数の作成における様々な工夫について詳しく議論する。

 同時に、統計ユーザーとして、様々な限界のもとで、統計をどのように活用していくべきか、について実践的な理解を深めていきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0704154
FEC-ST5801L1
応用経済統計
肥後 雅博
A1 A2
水曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
経済学部
授業計画
1.ガイダンス:日本の経済統計が抱える問題点 2.調査統計の課題①:統計のカバレッジ拡大に向けて 3.調査統計の課題②:統計のカバレッジ拡大に向けて 4.調査統計の課題③:統計調査・標本設計の改善―毎月勤労統計・建設工事受注動態統計― 5.新しい情報ソースの活用:行政記録情報と民間ビッグデータ 6.産業連関表のしくみと活用方法 7.国民経済計算の課題①:SNA基準年推計・年次推計のしくみと問題点 8.国民経済計算の課題②:SNA基準年推計・年次推計の精度向上 9.国民経済計算の課題③:QE推計の精度向上ーシームレス化を目指してー 10.国民経済計算の課題④:GDPの今後の課題 11.物価指数の課題①:財の価格多様化と急速な品質向上への対応 12.物価指数の課題②:サービスの価格多様化・オーダーメード化・把握の難しい品質変化への対応 13.物価指数の課題③:計測が難しい分野(商業サービス、建設、医療、教育)での物価指数作成に向けた取り組み
授業の方法
講義による。毎回、講義資料を配布。なお、受講者は、西村清彦・山澤成康・肥後雅博『統計 危機と改革 システム劣化からの復活』(日本経済新聞出版、2020年)、肥後雅博『経済統計への招待』(新世社、2025年)を参照することをお薦めする。
成績評価方法
期末試験(70%)およびレポート(30%)
履修上の注意
特になし。 講義資料は、毎回、事前にUTOLで配布します。