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最終更新日:2024年4月22日

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経済学史Ⅱ

本講義では経済学・経済理論・経済思想の歴史について学び、経済学が専門分化する以前の広範な学際的領域、特に思想・哲学や歴史といった人文知(リベラル・アーツ)との関係のなかで人間の経済活動をめぐる認識が形成・発展を遂げていったさまを理解することを目標とする。経済学史Iで概観した古代から現代にいたる経済学・経済思想の歴史を踏まえつつ、本授業(経済学史II)では特に初期近代における経済学の誕生の歴史的背景について、アダム・スミスを中心としつつ多角的に検討することに重点を置く。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0704115
FEC-AS4801L1
経済学史Ⅱ
上野 大樹
A2
木曜3限、木曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
経済学部
授業計画
本授業では、古典古代における政治経済思想の伝統が、ルネサンス以降の近代ヨーロッパにおける経済認識の展開にとってどのような意義を果たしたのかに触れつつ、そうしたなかからアダム・スミスらによって古典派経済学がいかにして誕生したのかを歴史的に理解することを重視する。とりわけ、スミスの二大著作『国富論』と『道徳感情論』に体系的に示されている経済学と道徳哲学について、英語の教科書を利用しながら詳細に検討する。
授業の方法
主に講義形式によるが、受講者数が多過ぎなければディスカッションの時間も設け、積極的な質問・発言を歓迎する。
成績評価方法
試験75%、レポート15%、授業への参加状況10%。
教科書
Maria Pia Paganelli, The Routledge Guidebook to Smith's Wealth of Nations (Routledge, 2019).
参考書
野原慎司・沖公祐 ・高見典和『経済学史――経済理論誕生の経緯をたどる』(日本評論社、2019年)。 瀧澤弘和『現代経済学――ゲーム理論・行動経済学・制度論』(中公新書、2018年)。
履修上の注意
経済学の基礎知識のほか、新聞等のニュースを通じて政治・社会・文化・歴史といった隣接領域への関心も高めておくことが望ましい。なかでも、高校世界史の知識は本授業を理解するうえでも非常に重要なので、自信のない受講者は事前に高校世界史の教科書や用語集、図録・年表、参考書(要点整理などのページ数の少ないものがよい)などを読み返しておくこと。少なくとも、大航海・ルネサンス・宗教改革以降の時代の西洋史・世界史の基本的な流れをおさらいしておく必要がある。
実務経験と授業科目の関連性
医療法人における役員・経営者としての経験も有する教員が、実務経験を活かし、経済学・経済思想・歴史といった教養が社会の実践においても実際には大きく寄与するという点に関して、実例を交えつつ講義する。