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最終更新日:2024年10月18日

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経営戦略Ⅰ

 企業は、めまぐるしく変化する社会に適応し、存続と成長を実現するために日々の努力を積み重ねている。しかし、成功できる企業の数は限られており、たとえ優れた製品を提供して顧客を獲得できたとしても、それが長続きすることは多くはない。企業経営においては、こうすれば必ず成功するという「正解」は事前には与えられていないといえよう。そのような不確かな状況でも、企業が成長を続けていくためには、事業を成功に導くための論理的な思考と実践が不可欠であり、これが戦略と呼ばれる。この戦略の巧拙が、持続的に成長できる企業とそうでないものを分ける重要な決め手となる。
 戦略には、競争戦略と全社戦略という二つの大きなカテゴリがあり、競争戦略では一つのビジネスで成功するための方法を考え、全社戦略では企業全体のビジネスをうまく展開して成長していくための方法を考える。本講義では、両者の考え方や概念について解説する。
 有効な戦略は、それぞれの企業が置かれた状況によって異なる。したがって、単に用語や概念を暗記するだけでは有効な戦略を立てるには不十分であり、それらを使いこなす能力を身につける必要がある。そのために、講義では理論と実際のケースをあわせて解説しつつ授業内での質疑応答を積極的に行う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0703302-01
FEC-MA4702L1
経営戦略Ⅰ
福澤 光啓
A2
水曜1限、水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
経済学部
授業計画
1.経営戦略とは何か:日本企業における戦略の現状と課題 2.戦略計画と創発戦略 3.業界構造と競争優位:ポジショニング・アプローチ 4.経営資源と競争優位:資源ベース・アプローチ 5.競争戦略の基本型:コストリーダーシップと差別化 6.顧客価値 7.競争ポジション 8.企業ドメイン 9.多角化戦略①:PPMと多角化のタイプ 10.多角化戦略②:新規事業創出 11.経営戦略と組織:戦略・組織デザイン・組織文化 12.企業間分業体制の設計・構築 13.全体のまとめ
授業の方法
講義形式で実施します。適宜、質疑応答を行います。 なお、授業の方法や成績評価の方法等の詳細については、初回授業において説明しますので、必ず確認のうえ、授業内で説明された内容にしたがって、期末試験や小レポート等への解答および提出を行ってください。 講義資料などは、LMSから、事前にダウンロードできるようにいたします。詳細は初回の授業で説明します。
成績評価方法
主として期末試験の得点により評価しますが、授業中に行う予定の小レポートの提出状況と解答内容も加味して、総合的に評価します。詳細については、初回授業および配布資料にて、お知らせします。
教科書
下記の教科書の内容にもとづきつつ、授業担当者が新たに作成した内容を含む授業資料を配布する。 網倉久永・新宅純二郎(2011)『経営戦略入門』日本経済新聞社
参考書
参考までに下記を挙げておきます。この他にも、授業中に適宜紹介します。 高橋伸夫編著(2011)『よくわかる経営管理』ミネルヴァ書房 伊丹敬之(2012)『経営戦略の論理(第4版)』日本経済新聞社 沼上幹(2009)『経営戦略の思考法』日本経済新聞社 三品和宏(2004)『戦略不全の論理』東洋経済新報社 三品和宏(2007)『戦略不全の因果』東洋経済新報社 新宅純二郎・天野倫文編(2009)『ものづくりの国際経営戦略』有斐閣 立本博文(2017)『プラットフォーム企業のグローバル戦略』有斐閣 Burgelman, R., A. (2002) Strategy is Destiny, New York: Free Press.
履修上の注意
経営学に関する基本的な知識をすでに有している、あるいは、学修中であることが望ましいです。事前に配布する授業資料を予習してから授業に臨むことをお勧めします。