学部後期課程
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

農政学

農政学
この授業の狙いは農業政策の歴史的な展開過程を理解することにある。農業政策は独立した存在ではなく経済全体との関わりを有している点を理解してもらいたい。
授業は2部から構成される。前半は、国民経済の発展と農業問題との関係に関する歴史的な概観であり、先進国各国の農業政策とその基礎となっている農業構造およびその歴史的形成過程についての解説を行う。後半は、戦後の日本経済の発展と農業および農業政策の展開過程についての解説である。
また、最後に、こうした歴史的展開過程を貫く理論的枠組みを簡単に提示し、解説を行う。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060320700
FAG-CE3E05L1
農政学
安藤 光義
S1
月曜2限、火曜3限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
1.はじめに―本講義の視点― 2.経済発展段階論と世界システム論―ロストウとウォーラスティン― 3.資本主義の発展段階と農業問題(1)―重商主義段階― 4.資本主義の発展段階と農業問題(2)―自由主義段階― 5.資本主義の発展段階と農業問題(3)―帝国主義段階― 6.資本主義の発展段階と農業問題(4)―現段階― 7.戦後日本経済の展開と農業問題(1)―農地改革期― 8.戦後日本経済の展開と農業問題(2)―高度経済成長期①― 9.戦後日本経済の展開と農業問題(3)―高度経済成長期②― 10.戦後日本経済の展開と農業問題(4)―長期構造不況期― 11.戦後日本経済の展開と農業問題(5)―現段階― 12.兼業農家問題と労働市場論 13.構造政策と農民層分解論 14.農地問題と土地価格論 15.おわりに―全体を振り返って― 12~14の内容は食料・農業・農村問題の状況に応じて変更があるが、この点、ご容赦願いたい。
授業の方法
毎回、レジュメと資料を配布して行う。 ITC-LMSを通じて配信可能な資料(PDF化したパワーポイント)は配信する。 授業の終了後に感想レポートを毎回提出してもらう(これをもって出席状況を把握する)。
成績評価方法
授業最終日に行う期末試験によって評価する(出席状況を点数化することはしないが、一定程度考慮に入れる)。 試験は持ち込み不可。 2023年度の試験は5月23日(火)3限に実施する。
教科書
第1部は、古くなるが、①佐伯尚美『農業経済学講義』東京大学出版会(1989)、②長岡新吉・太田和宏・宮本謙介編著『世界経済史入門』ミネルヴァ書房(1992)を参照していただきたい。 第2部については、③暉峻衆三『日本農業の150年』有斐閣(2003)、④田代洋一『農業・食料問題入門』大月書店(2012)、⑤田代洋一『農業政策の現代史』筑波書房(2023)が参考になる。 この5冊の中から1冊を選ぶとすれば、最も新しい⑤を薦めたい。
参考書
参考書として、①本間正義『現代日本農業の政策過程』慶応義塾大学出版会(2010)、②生源寺眞一『現代日本の農政改革』東京大学出版会(2006)、③戸田博愛『現代日本の農業政策』農林統計協会(1986)、をあげておく。
履修上の注意
レジュメと資料は毎回の授業時にのみ配布する。紙媒体の資料は欠席者には配布しないので(後日の配布は行わないので)注意すること。 【事前学習】ITC-LMSを通じて配信する資料(PDF化したパワーポイント)に必ず目を通してから授業に出席すること。また、2年後期の農業史概論の授業の復習をしてから臨むと理解を深めることができる。 さらに進んだ学習をする場合は、教科書として示した5冊のうち、①と③と⑤の読破を薦める。読む順番は①、③、⑤の順となる。
その他
20223度シラバス作成教員:安藤光義