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最終更新日:2025年3月17日

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環境地水学

土壌内外の熱・物質移動現象において一般には知られていない側面を取り上げる
 大地を覆う土壌の世界では、水が極めてゆっくりした速度で常に動いている。この水の動きは、人体における血液循環のように、地球表面近傍の土壌圏における水循環を司っている。ところが、地球上にある149億haの陸地のうち約20億haが最近土壌劣化を起こし、しかもそれらは人間の行為の結果として起きたとの報告がなされた。土壌劣化が起きれば、健全な水循環が損なわれ、引いては地上生態系の生存、共生にも障害をもたらすであろう。本講義では、地球上の土壌を健全に守ることがいかに大切か、また、土の健康が失われると、水循環やそれに伴う土壌中の物質循環にどのような障害をもたらすのか、個別具体的な現象を取り上げつつ解説する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060320480
FAG-CE3G09L1
環境地水学
西村 拓
A1 A2
A1: 火曜2限、A2: 木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
週1回講義でA1-A2を跨ぎます.A1は火曜日,A2は水曜日と講義日も変わります. また,項目は案で,講義開始日に最終的な項目案を提示します. 1  イントロ 第1章(固相)   第2章水のエネルギー等 土壌物理学の復習 2 4章 温室効果ガス(湿地・泥炭) 3 4章 温室効果ガス (水田) 4 肥培管理と水質汚濁 5 コロイドと物質移動 6 5章 土壌の塩類化 7 中間試験 8 土壌の撥水性 9 7章気象災害 10 8章 侵食 11 土壌の不均一と物質移動 12 試験
授業の方法
対面実施の講義が主体である。 土壌物理学の復習として,一部,webで動画を視聴して自習することもできる 授業計画は上記のようになっているが,これは,”予定されている項目"で,講義順番は初回の講義の際に授業計画を配布する。また,社会状況等に応じて講義順の調整を行うことがある。その場合は,ホームページや掲示板で周知する。 履修する者は,学期始めに配布する講義計画を十分に確認すること。 本年度は,朝倉書店の実践土壌学 4 土壌物理学 を教科書とする.
成績評価方法
出席を前提として(出欠を取ります)試験,課題の成績で評価する。 中間試験(初日に示します),および期末試験(最終回)があります.
教科書
講義の主要な部分は,実践土壌学 4 (土壌物理学)を教科書とする. 土壌物理学(Jury&Horton著,取出,井上監訳,築地書館)を土壌物理学の復習や 圃場の水移動の講義で補助的に使用する
参考書
参考書 環境地水学、宮崎毅、東京大学出版会、4-13-072061-9 土壌物理学 宮崎毅他,朝倉書店 土壌物理実験 宮崎、西村編、東大出版会 土の百科事典 / 土の百科事典編集委員会 土と農地 : 土が持つ様々な機能 / 長谷川周一著 土壌物理学(Jury&Horton著,取出,井上監訳,築地書館) 朝倉農学大系9 土壌学 Application of soil physics in environmental analyses : measuring, modelling and data integration
履修上の注意
土壌物理学を既習であることが望ましいが,未習の場合も,必要に応じて随時,Jury&Hortonの土壌物理学や朝倉書店の土壌学(宮崎他貯)を参照しながら講義を履修することも可能である.
その他
2024年度シラバス作成教員:西村 拓2024.0830 講義時間補足 原則105分です. 対面講義を原則とします.