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最終更新日:2026年10月16日
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水生動物学
水生動物学 / Aquatic Zoology
地球表面の7割以上を占める水圏には多くの水生動物が生息しており、その分類群の多様性では陸域を圧倒的に凌ぐ。本講義では、人間が水圏を持続的かつ有効に利用するにあたって不可欠な水生動物に関する基礎的知見の習得を目指す。なお、脊椎動物と無脊椎動物の対置は系統分類学的合理性によるものではないが、これまで伝統的に実施してきた講義区分にて一定の教育的成功を収めてきたことを鑑み、本講義は水生脊椎動物と水生無脊椎動物に大別して進めるものとする。
水圏には脊椎動物約4万5千種のうち約2万6千種が生活する。水生脊椎動物は、その形態、生態、生理が全く異質な集合であるにもかかわらず、水圏という特殊な環境に生息する必然性から、いくつかの共通な適応形質を持つ。本講義では、まず、脊椎動物の起源と魚類の定義を概観する。次に、現生水生脊椎動物の大部分を占める魚類について、外部形態や内部形態の特徴、生態的・生理的な特性に関する知識を得た上で、摂食、回遊、繁殖等、生活史における様々な側面に着目して、その生態や適応の事例を学ぶ。最後に、魚類の分類・進化を概観する。
上記の水生脊椎動物を除く動物種は水生無脊椎動物として扱う。これら無脊椎動物には、脊椎動物に基づく現在の生物学の知識で説明できない生理や生態を有する種が多く、研究者から熱い視線を集める種が多い。このような特徴的な現象についての知識の取得を目指す。また、生物発祥の場である水圏にはほぼ全ての無脊椎動物分類群が生息しており、各群の生態、生理から生物進化に関する理解の深化を目指す。さらに、人類は有史以来、多くの水生無脊椎動物の特徴を理解しながら発展してきた。これらの知見は人類が共有すべき重要な知的財産であり、我々は将来に伝えていく責務がある。そこで有用性や有害性等についても適宜紹介を加えていく。
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