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最終更新日:2024年4月22日

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食品免疫・腸管機能学

 腸管は、栄養吸収器官であることは言うまでもないが、また一方で、経口的に侵入した病原体に対する生体防御の最前線を形成しているため、体内で最大級の免疫器官でもある。さらに、循環系・神経系を介した脳との相互作用もある。そして我々の摂取する食品は、腸管に作用し、栄養吸収機能、免疫機能等に影響する。本講義では、これらの面から腸管を理解することを目指す。
 本講義では、全体を概説した後、腸管の解剖学的特徴について説明し、腸管の構造および機能について解説する。次に腸管上皮に発現する各種細胞について、また摂取した食品成分によるそれらの制御機構について論じる。さらに腸管のトランスポーターを介した食品栄養成分の吸収およびその制御機構、受容体を介したシグナル伝達機構について論じる。続いて、免疫系の基礎について簡単に説明した後、腸管免疫系の応答機構について、腸管免疫系の構造、腸管粘膜におけるIgA抗体分泌、また食品タンパク質に対する抑制機構である経口免疫寛容を中心に解説する。以上を基盤にして、腸内細菌の役割、食品成分の免疫調節機能について論じる。また一方で、食品中のタンパク質に対する過剰・異常な免疫応答が引き起こす食物アレルギー、および食品のアレルギー抑制効果についても紹介する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060310285
FAG-CL3C31L1
食品免疫・腸管機能学
八村 敏志
A2
金曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
12月2日 全体の概説、腸管の構造と機能、免疫系の基礎(細胞・器官)(八村) 12月9日 消化と吸収(消化酵素の働き、消化管ホルモン)(小林) 12月16日 消化と吸収(トランスポーター)、食欲の調節 (小林) 12月23日 免疫系の基礎(T細胞応答、抗体産生)(八村) 1月6日 腸管免疫応答(腸管免疫系、IgA抗体応答、経口免疫寛容)(八村) 1月20日 食品・腸内細菌と免疫応答(腸内細菌と免疫応答、食物アレルギー)(八村) 1月27日 食品による免疫調節(食品によるアレルギー抑制・食品の免疫調節機能)(八村)
授業の方法
原則105分対面、パワポと資料にもとづいて講義。
成績評価方法
レポートに出席状況を加味して評価する。
教科書
なし
参考書
なし
履修上の注意
腸管免疫、食品による免疫調節、食物アレルギー、腸管における栄養吸収の知識が得られ、食品の三次機能(生体調節機能)の研究、機能性食品開発の基礎となる。
その他
2022年度シラバス作成教員:八村敏志