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最終更新日:2025年4月21日

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タンパク質・酵素学Ⅰ

タンパク質・酵素学Ⅰ/ Protein Science & Enzymology I
ゲノム科学と構造生物学、そしてAlphaFold2の登場によるタンパク質立体構造予測の技術が飛躍的な進歩を遂げた現在においては、生命科学におけるタンパク質科学の重要性がさらに増している。今後の生命科学および関連分野を担う学生はゲノム・遺伝子だけでなくタンパク質・酵素とその立体構造に基づいた原子レベルの機能についてより深く学ぶ必要がある。本講義(タンパク質・酵素学I)では酵素に関する基礎知識とその機能を中心に概観する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060310153
FAG-CL3C18L1
タンパク質・酵素学Ⅰ
伏信 進矢
S1
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
授業計画 1序論 1.1タンパク質・酵素を構成する相互作用 1.2アミノ酸とペプチド結合 2酵素の分類と名称 2.1EC番号とIUBMB Enzyme Nomenclature 2.1.1EC1 酸化還元酵素 2.1.2EC2 転移酵素 2.1.3EC3 加水分解酵素 2.1.4EC4 脱離酵素 2.1.5EC5 異性化酵素 2.1.6EC6 合成酵素 2.1.7EC7 輸送酵素 2.2酵素は何種類あるのか? 2.3解糖系酵素群 3酵素反応速度論 3.1化学反応速度論 3.1.1一次反応と二次反応 3.1.2反応平衡論 3.1.3遷移状態と活性化エネルギー 3.1.4アレニウスプロット 3.1.5律速段階、反応中間体、触媒 3.1.6遷移状態アナログによる阻害 3.1.7抗体酵素 3.2ミカエリス型酵素の動力学 3.2.1ミカエリスとメンテンの式 3.2.2人物と論文 3.2.3式の導出 3.2.4動力学パラメータ KmとVmax 3.2.5Lineweaver-Burkプロット 3.2.6触媒効率 kcat/Km 3.2.7最速の酵素? 3.3可逆的な阻害 (reversible inhibition) 3.3.1競合阻害 (competitive inhibition) 3.3.2不競合阻害 (uncompetitive inhibition) 3.3.3混合阻害 (mixed inhibition) 3.3.4非競合阻害 (noncompetitive inhibition) 3.3.5基質阻害 (substrate inhibition) 3.4不可逆的な阻害 (irreversible inhibition) 3.4.1自殺型阻害剤の例 3.4.2不可逆的な阻害の速度論 3.5二基質反応 3.5.1ピンポン機構と逐次機構 3.5.2二基質反応機構の判別法 3.6pH依存性 3.7アロステリック制御 3.7.1ヘテロトロピック効果とホモトロピック効果 3.7.2ミオグロビンとヘモグロビン 3.7.3協奏モデルと逐次モデル 4酵素の触媒機構 4.1近接効果と配向効果 4.2基質特異性 4.2.1プロテアーゼの基質特異性 4.2.2サブサイト 4.3酵素の触媒に関わる因子 4.3.1一般酸塩基触媒 4.3.2求核触媒 4.3.3補因子と補酵素 4.3.4金属イオン触媒 5各種酵素の触媒機構 5.1NAD(P)H依存性脱水素酵素 5.2グリコシドヒドロラーゼ 5.3プロテアーゼ/エステラーゼ 5.3.1セリンプロテアーゼ 5.3.2システイン/アスパラギン酸/金属プロテアーゼ 5.3.3セリンプロテアーゼ/エステラーゼの不可逆的な阻害剤 5.4カルボニックアンヒドラーゼ 5.5チアミン依存性酵素(解糖のピルビン酸から) 5.5.1ピルビン酸デカルボキシラーゼ 5.5.2ピルビン酸デヒドロゲナーゼ 5.6フラビン依存性モノオキシゲナーゼ 5.7P450 6リボザイム(触媒RNA)とRNAワールド仮説 7二機能酵素 (bifunctional enzyme) 7.1二機能酵素の種類 7.2FBPアルドラーゼ/ホスファターゼ
授業の方法
#### 以下は変更する可能性がありますので随時確認してください (2023.3.14) #### 化1教室での対面授業の予定です。 資料はITC-LMSから事前配布します。 オンラインの授業を行う場合には、ITC-LMSのオンライン授業情報欄からzoomのURLをお知らせします。 ・ITC-LMSのSettingsからお知らせ通知をオンにしておいてください。 ・何らかの不都合がある人は伏信(下記メールアドレス)まで連絡をください。
成績評価方法
出席点と試験により評価します。 最終日(5月26日)に対面で試験(テスト:持ち込み不可)を行う予定です。 詳しくはITC-LMS、授業などでお知らせします。 (5/12追記)期末試験(筆記試験)の要領は以下の通りです。 日時:2022年5月26日(金)10:30〜12:00(遅刻限度10:45)90分 場所:農学部2号館 化学第1講義室 持ち込み不可
教科書
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参考書
「ストライヤー生化学 第8版」(東京化学同人) 「ストライヤー基礎生化学 第4版」(東京化学同人):これらの本は、私が翻訳者の一人になっています。買わなくてもいいけど、とてもいい本だと思います。 「ヴォート基礎生化学」(東京化学同人) 2年生の基礎生物化学で使ったこの教科書でもいいです。個人的にはストライヤーの方が好きですが、ヴォートは多くの項目が記載されているので将来的には役に立つのかもしれません。新しい版の方がいいですが、前の版でも問題ないです。
履修上の注意
このシラバス(UTAS)とITC-LMS(下の関連HPのURL)からのお知らせを随時チェックしてください。 準備学習等について:2年生A1A2タームの「基礎生物化学」を履修して勉強しておいてください。
その他
特になし
実務経験と授業科目の関連性
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