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最終更新日:2026年10月16日

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微生物生態学

微生物の働きや役割を考える上で、“環境”や“生態”といった視点は非常に重要です。例えば、微生物を制御することは、種々の発酵産業や農業、環境浄化、公衆衛生学などで重要です。具体的には、発酵槽の中で有用菌を優占して成育させる(混入する微生物を死滅させる)ことや、原油汚染現場で分解菌の存在量を高めることが求められます。しかし、そのための方法論はそれぞれで全く異なる戦略に基づく必要があります。発酵の現場では単独(あるいは限定された数)の微生物の培養が多く、使用微生物が持つ薬剤耐性や各種の耐性、生育温度特性、生育因子要求性などを使って制御が行われます。一方、実環境下では様々な微生物が混在している中で”ある微生物”が優占化する・淘汰される原因がわからないことが多く、人為的な微生物制御は非常に困難なのが実情です。これが、実環境(複雑系)を場とした微生物利用の展開を阻む原因となっています。
微生物生態学では、環境と生態をキーワードにした微生物学の基本を、特徴的な方法論と微生物の特徴的な振る舞いの観点から学びます。分離培養された微生物を試験管の中で培養するだけでは、実は環境中での微生物の振る舞いを探るのは難しいことを理解し、どのような観点が重要かを考えてもらいたいと考えます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060310136
FAG-CL3C15L1
微生物生態学
野尻 秀昭
A2
水曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
農学部
授業計画
(1)イントロダクション (2)方法論 (ア) 環境中での増殖と生育量の測定 (イ) 多様性の測定(群集構造と機能) (ウ) 顕微鏡の利用 (エ) 集団機能の解析手法 (オ) 一細胞解析の手法 (3)環境中での微生物の生き方 (ア)相互作用 (イ)バイオフィルム (ウ)遺伝子水平伝播 (エ)VBNC (オ)不均一化と集団の振る舞い
授業の方法
講義形式で実施します。なお、上記の授業計画の項目を7回の講義で順番に触れていきます。試験により習熟度評価は行いません。
成績評価方法
7回の講義への出席を前提として、レポート課題への解答によって評価を行う。
履修上の注意
生命化学・工学専修が提供する微生物学の講義(基礎微生物学、微生物遺伝学、微生物生理学、応用微生物学)の内容と結びついた講義を行う。この講義の中では、前出の講義の内容を参照しながら講義を進めることもあるので、関連する話題の場合は前出の講義の資料などを利用した予習・復習を行うことが望ましい。なお、前出の講義の受講をこの講義の受講の前提とはしない。すなわち、前出の講義を受講していない場合でも、関連分野の一般的な教科書を用いた予習・復習によって対応できるように、講義は構成する。 また、この講義は7回の内容を理解してもらうことを前提にデザインしているので、全ての講義に出席してもらいたい(出席を取ります)。ただし、不可避のことがらによって欠席する場合は、できるだけ事前に申し出ること。