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最終更新日:2024年10月18日

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水の環境科学

水の環境科学
 水は生命の維持に不可欠な物質である。太古の海で誕生してから進化の過程で適応放散を繰り返しながら、生物 は水が得られるあらゆる場に生息の領域を広げてきた。そして地球上の水循環がその営みを支えている。海面や陸面から蒸発、蒸散した水が雲を経由して降水となり、森林、耕地、都市などを経て再び海へと戻る大きな循環である。森林は降水によって育まれ、安定な水源を作り洪水を防ぐ。このような機構の理解によって持続可能な 林業や流域管理が可能となる。農業は潅漑や排水による水制御のシステムを基盤にして、限られた水資源を効率よく利用して食料生産を図っている。さらに海洋 は、気候の安定に大きな役割を果たし、多様な物質循環から漁業資源などの恵みを提供する。本講義は、我々の生存を支えている水環境について、森林、農耕 地、海洋を中心に水循環や水利用、水圏の物理・化学・生物過程を概観することにより、農学部における水環境に関する専門教育の導入とすることを目的として いる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060100041
FAG-CC2I04L1
水の環境科学
高橋 一生
A1 A2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
1)水圏環境の特徴 2)植物と水環境 3)陸上生態系の水循環 4)大陸スケールの水循環 5)農業水利システムの構成 6)農業水利に関わる環境問題 7)海洋物理学の基礎 8)海洋の循環過程 9)海洋と大気の相互作用 10)海洋の生物生産力とその変動 11)沿岸・内湾域の環境 12)生物生存の場としての海洋 13)海洋の物質循環
授業の方法
ガイダンスは、初回講義時に実施する。
成績評価方法
全講義に対する出席率が6割以上の者について、試験を課し成績を評価する。
教科書
講義前にITC-LMSを通じて資料を配付する。
参考書
講義中に関連書籍や資料を提示し予習・復習を指示する。
履修上の注意
出席が6割に満たないものは試験を受けても未受験扱いとなるので注意すること。