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最終更新日:2024年4月22日

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生態系の中の人類

「生態系の中の人類」本講義は、経済学、社会学、生態学などにまたがる複合的な領域を議論するものである。
持続開発な可能との言葉がよく使用されているが、そもそも人類の生存を支える食糧生産と生物圏の保全を持続可能な形で達成することは簡単ではない。経済だけを偏重すれば、環境悪化や人間の不平等などの社会問題が発生し、持続可能な形で仕組みを維持することが難しい。一方で環境だけを偏重すれば経済発展のオプションが狭まり、こちらも持続可能な形で仕組みを維持することは難しい。また社会だけを偏重しても、社会の中の優先課題が各個人で異なる(つまり環境や経済のように計測のための決まった物差しがあるわけではない)中で、環境や経済と社会とのバランスをどうとるのかとの難題に突き当たる。
経済・環境・人間社会の間でこのようなトレードオフが存在する中、問題解決に向けてグローバルな視点から様々なイシューに関する議論がなされている。同時に日本や世界の各地域発で、ローカルな視点から実践的な取組がなされている。本講義は、これら状況を専門の講師陣が紹介し、生態系と人間社会に関する複合的な領域にまたがる課題について、既存の知識を整理することを試みる。その上で、これからの環境問題、食糧問題などをどう考えていけば良いのか、さらに議論を深めていくことを趣旨としている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060100025
FAG-CC2I02L1
生態系の中の人類
八木 信行
A1
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
2023年10月から11月にかけて、以下の6回講義を実施する。基本的に対面授業(10月12日はオンラインとなるがそれ以外の回は農学部1号館の第8番教室で対面形式で実施)。 10/5 生態系の中の人類、自然観における東洋と西洋の違い、FAO(国連食糧農業機関)、WTO(国際貿易機関)、CBD(生物多様性条約)など国際機関における議論:(八木信行:東京大学大学院農学生命科学研究科教授) 10/12 世界農業遺産とSDGs:(大和田順子:同志社大学 政策学部・総合政策科学研究科教授。オンライン講義形式) 10/19 自然環境を人間が維持するインセンティブは何か、生態系サービス(Nature’s contributions to People)、ネイチャーポジティブ、OECM(保護地以外で生物多様性保全に視する地域)とは何か:(八木信行:東京大学大学院農学生命科学研究科教授) 10/26 農業遺産とツーリズム:(青木辰司:東洋大学名誉教授) 11/2 世界農業遺産などの伝統的な農業水産業を現代社会で維持するインセンティブは何か:(八木信行:東京大学大学院農学生命科学研究科教授) 11/9 生態系と人間社会:(石原広恵:東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授)
授業の方法
講義は日本語を使用する。講義時間は木曜5限(17:05-18:35)の90分形式とする。基本的に対面授業とするが、遠隔地に在住する外部講師の場合はZoomを使用したオンライン形式で行う回もある。その場合はURLをITC-LMSで受講者に通知する。 講義資料は講義の前日までにITCーLMSに掲載する予定。
成績評価方法
(1)成績は、出席とレポートで評価する。 (2)レポートの課題、締切などの詳細は、第1回目(10月5日)の講義において説明を行う。その後ITC-LMSにて掲示する。 (3)レポートは1回だけ。想定する分量はA4サイズの用紙で4枚程度(図表や文献込みで)。提出期限は2023年11月26日(日)23時59分。ITC-LMSを通じたオンライン提出とする。
教科書
特になし
参考書
特になし
履修上の注意
特になし
その他
シラバス作成教員:国際開発農学専修 八木信行
実務経験と授業科目の関連性
世界農業遺産または日本農業遺産の判定実務に関与する教員が講義の一部を行う