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最終更新日:2025年4月1日

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量子コンピューター実習

IBM Quantumを用いた量子コンピュータ実習:ハードとソフトで学ぶ
新しい計算パラダイムとして、超伝導量子ビットやイオントラップ、光量子等
による量子コンピュータの研究開発が進んでいる。現在の量子コンピュータは
すでに100個程度の量子ビットを実現しており、誤り耐性のある量子計算に
向けて、ハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズムの各階層で研究が行われ
ている。量子コンピュータの実用化と科学問題の基礎・応用への貢献には、
誤り耐性のある環境での研究開発と、より近い将来での実践的な量子技術の
開発を担うことのできる人材が強く望まれている。

本講座では、現在開発が進んでいる量子コンピュータを活用することと、その
先にある誤り耐性量子コンピュータに求められるアルゴリズムや計算技術に
重点を置いた授業を行う。特に、IBMの量子コンピュータとソフトウェア
Qiskitを使いながら、
1)量子計算の基礎、量子プログラミングとIBM Quantum環境での実習
2)エラー抑制など実機活用に必要な量子アルゴリズム、物理問題への応用
3)誤り耐性量子コンピュータでのエラー訂正手法や量子アルゴリズム
4)超伝導量子コンピュータの基礎と動作原理、計算を実行する仕組みなど
を学ぶ。

また希望者を対象に、人数を限定する選抜形式で
5)超伝導量子コンピュータのハードウェアを使った実習
を行い、どのように実機で量子計算を行うのか直接体験する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0590112
FSC-CC4A25S1
量子コンピューター実習
寺師 弘二
S1 S2
木曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
量子ソフトウェア実習 —————————----------- 量子コンピュータは、計算の手順を書いた量子アルゴリズムをハードウェアで 実行できる形式に変換し、それを量子計算の基本ユニット(量子ビット)に 適用することで目的の計算を行う。この実習では、量子計算の基礎、量子回路、 基底状態と量子状態のダイナミクス、エラー抑制、エラー訂正、誤り耐性量子 コンピュータでの量子アルゴリズムなどを通して、基礎から応用まで実例を交 えて幅広く学習する。特に最新の量子コンピュータを使い、量子力学の特徴を 使った計算手法や量子アルゴリズムの実践的な実習を行う。 量子コンピュータに触れる - 量子計算の基礎、量子回路、ゲート - CHSH不等式の破れを確認する - 実習:回路を実機で実行する 超伝導量子コンピュータの仕組みと操作 - 回路量子電磁力学の基礎を学ぶ - 超伝導量子ビットとは - 量子ビットの操作と読み出し 超伝導量子コンピュータの実機環境 - 超伝導量子ビットの製作 - 希釈冷凍機、マイクロ波制御・読み出し系 - 量子コンピュータ以外への応用 量子回路の実装 - Qiskitの基本構造を学ぶ - 量子計算のプログラミング - 実習:シミュレータ・実機での実行 超並列計算機としての量子コンピュータ - 量子フーリエ変換による足し算 - 量子系のダイナミクスシミュレーション - 実習:ハイゼンベルグモデルの時間発展 エラー抑制の基礎 - 量子計算におけるエラー - 外挿法によるエラー抑制 - 実習:ハイゼンベルグモデルの時間発展におけるエラー抑制 エラー抑制の応用 - 量子多体計算に特有のエラーとそのエラー抑制 - 実習:ハイゼンベルグモデルの基底状態におけるエラー抑制 エラー訂正 - エラー訂正とは - 小規模な量子誤り訂正符号 - 大規模な量子誤り訂正符号 ショアのアルゴリズム - 量子位相推定とは - アルゴリズム本体を学ぶ - 実習:シミュレータでの実行 量子位相推定とエネルギー固有値問題 - 物理モデル - 時間発展シミュレーションと位相推定 - 実習:シミュレータでの固有値推定 グローバーのアルゴリズム - アルゴリズムを幾何学的に学ぶ - 量子振幅推定 - 実習:シミュレータと実機での実行 量子ハードウェア実習(希望者のみ、人数を限定する選抜形式) ----------------------------------------------------------------------------------- 本実習では、超伝導量子コンピュータの実際のハードウェアを使って、 量子ビット-共振回路系の操作や測定を行う。マイクロ波パルスを照射して 量子ゲートを実装する仕組みを理解し、実物の量子コンピュータを使って その実装を試みる。実機で計算を行うことの難しさや量子力学特有の現象 が発現する様子に触れ、その実験的面白さを体験することを目指す。
授業の方法
講義を行ったあとに、各自のコンピュータを使って実習用ワークブックに ある量子プログラムを実行する。ワークブックは、ウェブブラウザ上で インタラクティブに動く形式で提供する。プログラムの実習はIBM量子 コンピュータにアクセスして実機上で走らせるが、問題に応じて シミュレータも活用する。 IBM量子コンピュータを使用するため、受講にはIBMidのアカウント作成 と登録が必要になる。詳細は、実習用ワークブックの中の「実習の準備」 を参照すること。 実習を進める上でPythonの予備知識を持っていることが望ましい。実習用 ワークブックの中の「予備知識:Python」を参照すること。言語の基本 的な使い方については、初回の授業で説明する。
成績評価方法
レポート
教科書
実習用ワークブック: https://*****/***** (内容は更新する予定です)
参考書
なし(授業中に指定します)
履修上の注意
ノートパソコンを持っていること。 予備知識として、プログラミング言語のPythonを理解していることが 望ましいが、並列に学ぶことも可とする。実習用ワークブックの中の 「予備知識:Python」を参照すること。 実習では、IBMが提供するQiskitというソフトウェアライブラリを使用 する。詳細は、実習用ワークブックの中の「実習の準備」を参照する こと。