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最終更新日:2025年4月21日

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バイオメトリックス

近年、農学や生物学におけるデータの集積は著しいものがあります。しかし、それらデータを適確に解析し読み取る術がなければ、データのもつ折角の情報を十分に利用できません。バイオメトリックス(生物測定学)は、多様な生物学データから植物生産や家畜生産のために有用な情報を適確に読み取るために重要な学問です。

本講義では、量的遺伝、統計遺伝、集団遺伝、フェノミックス、データ科学等の様々な分野の手法を組み合わせ、多様な生物学データから有用な知見を抽出するための基礎的・汎用的知識の獲得を目標とします。具体的には、農学や生物学における様々なトピックスの紹介を通じて、画像解析などを用いたデータ計測法、統計学・遺伝学・データ科学手法を用いた計測データの解析法、解析結果の解釈・利用法について概説し、その基礎となる考え方についてできるだけ丁寧に説明します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0560565
FSC-BI4B63L1
バイオメトリックス
師田 郷太
A1 A2
月曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
第 1回 量的形質・複雑形質とは 第 2回 フェノミックスによる表現型の網羅的解析 第 3回 連鎖不平衡 第 4回 系譜・血縁記録から推定する遺伝的類縁関係 第 5回 ゲノムデータから推定する遺伝的類縁関係 第 6回 混合モデル方程式を用いた育種価の推定 第 7回 生物集団の遺伝構造解析 第 8回 全ゲノムマーカーを用いた遺伝子型値予測法:ゲノミック選抜(1) 第 9回 全ゲノムマーカーを用いた遺伝子型値予測法:ゲノミック選抜(2) 第10回 ゲノムワイド関連解析(GWAS)(1) 第11回 ゲノムワイド関連解析(GWAS)(2) 第12回 量的形質遺伝子座(QTL)解析 第13回 遺伝子型×環境交互作用(GxE)の解析 第14回 具体的な応用例を通じたまとめ
授業の方法
教科書は特に指定せず、毎回配布する資料をもとに講義を行います。講義では、毎回小レポートを課し、授業中に学んだ基礎知識の定着を図ります。
成績評価方法
出席、小レポート、および最終レポートにより総合的に評価します。最終レポートの課題については授業中に指示します。
教科書
特になし。講義資料は、講義のホームページ、および、UTOLを通じて配布されます。
参考書
講義中に、さらに深く学習するためのいくつかの参考書を紹介します。
履修上の注意
講義中に一部、PCを利用する可能性があります。第1回目の講義で受講生のみなさんに確認してから決めたいと思っていますが、もし受講生全員がEduroamやUTokyo Wifiなどでインターネット接続可能なPCを持参できるのであれば、講義中に一部、PCを利用して講義を行いたいと考えています。
その他
2025年度シラバス作成教員:師田郷太