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最終更新日:2024年4月22日

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人体組織学実習

解剖学(細胞生物学・組織学・骨学)
授業の目標・レベル:
組織学および細胞生物学の基本的な知識を身に付け、実習を通して各組織の構造を直接観察する。骨学では骨の構造を理解する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0543068
FSC-BS3A10P1
人体組織学実習
岡部 繁男
S1 S2 A1 A2
月曜3限、月曜4限 他
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
理学部
授業計画
10月3日(火)~ 12月15日(金) 組織学実習・骨学実習は講義室での講義の後、医学部本館2階の総合実習室で顕微鏡を用いた標本観察とスケッチを行う。組織学実習の日程は以下の通り。1-2限の場合は午前8時30分開始、3-4限の場合は午後1時開始とする。 組織学実習 10月3日(火)本小 1-2限 組織学総論実習 1 上皮(田中) 10月3日(火)本大 3-4限 組織学総論実習 2 結合組織(池田) 10月6日(金)1-1 1-2限 組織学総論実習 3 骨・軟骨(金井) 10月6日(金)1-1 3-4限 組織学総論実習 3 骨・軟骨継続(金井) 10月10日(火)本大 3-4限 組織学総論実習 4 血液(吉川) 10月13日(金)本小 1-2限 組織学総論実習 5 筋(本間) 10月13日(金)本小 3-4限 組織学総論実習 5 筋継続(本間) 10月16日(月)本小 3-4限 組織学総論実習 6 神経(岡部) 10月20日(金)本小 1-2限 組織学総論実習 6 神経継続(岡部) 10月20日(金)本小 3-4限 組織学総論実習 4 血液継続(吉川) 10月23日(月)本小 3-4限 組織学各論実習 1 胃(岡田) 10月24日(火)本大 3-4限 組織学各論実習 2 肺(岡田) 10月27日(金)本小 1-2限 細胞生物学講義 1(岡田) 10月27日(金)本小 3-4限 組織学各論実習 3 下垂体・副腎(岡田) 10月30日(月)本小 3-4限 細胞生物学講義 2(吉川) 10月31日(火)本小 3-4限 細胞生物学講義 3(岡部) 11月2日(木)本小 1-2限 組織学各論実習 4 腸(吉川) 11月2日(木)本小 3-4限 組織学各論実習 5 眼(岡田) 11月6日(月)本小 3-4限 組織学各論実習 6 女性生殖器(岡部) 11月7日(火)本小 3-4限 組織学各論実習 7 男性生殖器(岡部) 11月10日(金)1-1 1-2限 組織学各論実習 4 腸継続(吉川) 11月10日(金)1-1 3-4限 組織学各論実習 8 肝臓、膵臓(本間) 11月13日(月)本大 3-4限 組織学各論実習 9 歯・心臓・大動脈(池田) 11月14日(火)本大 3-4限 組織学各論実習 10 皮膚(小田) 11月17日(金)本大 1-2限 組織学演習(準備)(岡田) 11月17日(金)本大 3-4限 組織学演習(岡田) 11月20日(月)本大 3-4限 細胞生物学講義 4(吉川) 11月21日(火)本大 3-4限 組織学各論実習 11 口唇・舌・唾液腺(岡部) 12月1日(金)1-1 1-2限 組織学各論実習 12 耳(吉川) 12月1日(金)1-1 3-4限 組織学各論実習 13 腎(吉川) 12月5日(火)本小 3-4限 組織学各論実習 14 脾臓・リンパ節(岡部) 12月7日(木)本小 3-4限 予備日 12月8日(金)1-1 1-2限 組織学各論実習 15 甲状腺・上皮小体・胸腺(竹田) 骨学実習 12月8日(金)本小 3-4限 骨学特別講義(郡司) 12月11日(月)本小 3-4限 骨学 1 頭部(岡部) 12月12日(火)本小 3-4限 骨学 2 下肢(岡田) 12月14日(木)本小 3-4限 骨学 3 体幹(吉川) 12月15日(金)本小 3-4限 骨学 4 上肢(吉川) (本大)=2号館(本館)3階大講堂、(本小)=2号館(本館)1階小講堂、(1-1)=1号館1階講堂 筆記試験 12月22日(金)組織学本試験:本館大講堂(10時~12時) 2月15日(木)組織学再試験:本館大講堂(13時~15時) 期間中は適切な感染症対策を講じ、自身の体調の管理と把握に努めること。体調不良を感じた場合は対面実習の参加を見合わせ、保健センターへの報告・相談等適切な措置を講ずること。欠席の際にはITC-LMSのメッセージ機能を使って連絡すること(後述)。
授業の方法
概要と形式: 10月から12月にかけて細胞生物学講義、組織学講義・実習、および骨学実習を行う。講義・実習とも原則対面で実施する予定だが、変更があった際にはITC-LMSで通知する。毎回の実習では教員2名が指導に当たる。組織学では色鉛筆とスケッチブック、骨学ではデッサン系の鉛筆とスケッチブックが必要になる。白衣は不要。 推奨されるスケッチブック、色鉛筆等: ・スケッチ用のノートは、A4版程度無地白色100頁以上のものを推奨する。例えば、 MDノート コットン<F3変形判>(15257006) (https://www.midori-store.net/*****) 200ページ、一般定価1980円。(東大生協第一購買部(9月中旬に)文具売り場特設コーナー)にて2割引1584円で購入可能。)など。 ・色鉛筆は、美術の絵画に使うような柔らかい芯の色鉛筆ではなく、シャープな線が描きやすい硬めの芯の色鉛筆を推奨する。例えば、Uni 中硬質色鉛筆(生協にて2割引き)(https://www.mpuni.co.jp/*****)、 またはSTABILOオリジナル 硬質水彩色鉛筆(生協にて若干数購入可能)など。 色数は24色が一般的だが、12色のものに追々色調、濃さの異なるピンク系を2-3本足すのもよい。
成績評価方法
[細胞生物学・組織学] 評価は組織実習でのスケッチおよび筆記試験による。再試も行うが、再々試は行わない。原則として実習室に来て実習すること。実習の出席率が8割未満の場合は減点の対象になる。体調不良などで欠席する場合は、ITC-LMSのメッセージ機能を使って連絡すること。やむを得ない事情で欠席が多い場合は、予備日や休暇期間に補習の実習が出来るように手配する。 [骨学] 評価はM1で履修するマクロ解剖の筆記試験で行う。骨学実習でのスケッチも成績評価に加える。
教科書
骨学は「骨学実習の手引き」にそって実習を行うので、この本を入手すること。
参考書
簡単なものでよいから解剖学の教科書を通読し実習で得た知識を整理するとよい。 特に「カラー人体解剖学(西村書店, F.H. マティーニ 他 ISBN-13: 978-4890133055)」はアトラス等を参照せずにこれ一冊でM0、M1で学習する組織学と解剖学全般についての概要が把握できるため、今後習う臨床科目を理解するための「知識のベースキャンプ」としてぜひ通読を勧める。 組織学については、「Ross組織学」か「標準組織学」のいずれかを通読するのが良いだろう。標準組織学は、組織の写真が少ないので実習に際しては「最新カラー組織学」や「機能を中心とした図説組織学」との併用を勧める。 細胞生物学に関しては、以下の教科書を全て読む必要は無いが、講義に関係した部分を読むと良い。特に、Molecular Biology of the Cellは、生化学領域まで含めて分子からどのように生物が構成されているかが記述されており、大学院で医学・生物学を研究する時にも非常に役に立つ。従って、将来研究を目指す人には原著での購入を勧める。 骨学は「骨学実習の手引き」にそって実習を行うので、この本を入手すること。 [細胞生物学] • Molecular Biology of the Cell 6E(Garland Science, Bruce Alberts 他, ISBN-13: 978-0815344643) • 上記の邦訳: 細胞の分子生物学(ニュートンプレス, 中村桂子・松原 謙一 他, ISBN-13: 978-4-315-52062-0) • Molecular Cell Biology 8E(W.H.Freeman & Co Ltd, Harvey Lodish 他, ISBN-13: 978-1464183393) • Cell Biology: With STUDENT CONSULT Online Access(Saunders, Thomas D. Pollard MD 他, ISBN-13: 978-1416022558) 以上は細胞生物学の教科書。かなり最近までの知見が網羅されている。 [組織学] •Ross組織学 第7版(南江堂, 内山 安男 & 相磯 貞和 (訳), ISBN-13: 978-4-524-25929-8)
(原著:Histology: A Text and Atlas 8E (Lippincott Williams & Wilkins, Michael H. Ross & Wojciech Pawlina, ISBN-13: 978-1496383426) •標準組織学(総論・各論)(医学書院, 藤田 尚男 & 藤田 恒夫, ISBN-13: 978-4260015318 & 978-4260003025) • 最新カラー組織学(西村書店, L.P.Gartner 他, 石村和敬 他訳, ISBN-13: 978-4890133086) これら教科書を通読し実習で得た知識を整理するとよい。 • 機能を中心とした図説組織学(医学書院, Young 他, 澤田 元 他訳, ISBN-13: 978-4260006965)(原著:Wheater's Functional Histology(Churchill Livingstone, Barbara Young 他), ISBN-13: 978-0443068508) 以上は組織学アトラス。実習で見た構造の確認や知識の整理に利用するとよい。 [骨学・解剖学] • 骨学実習の手引き(南山堂, 寺田 春水 & 藤田 恒夫, ISBN-13: 978-4525103248)実習はこの本に沿って行うので必ず入手すること。 • Sobotta図説人体解剖学 1, 2巻(医学書院, 岡本道雄 訳, ISBN-13: 978-4260100748 & ISBN-13: 978-4260100755) 以上は高価ではあるが大変美しいアトラス。 Sobottaは系統解剖。 • 解剖学アトラス(文光堂, Kahle 他著, 越智淳三 訳, ISBN-13: 978-4830600159) • ネッター解剖学アトラス(南江堂, Frank H. Netter 著, 相磯 貞和 訳, ISBN-13: 978-4524250325) 廉価なアトラス。解説も詳しいのでこの一冊で教科書も兼ねられる。
履修上の注意
毎回の実習において教員がスケッチを簡単に確認する。その際に、教員が実習毎に出席確認のスタンプを押印する。
その他
[細胞生物学・組織学] 細胞生物学の講義と組織学の実習講義が中心となる。細胞生物学の講義では諸君等にBasic Scienceの世界の素晴らしさを知ってもらいたい。また組織実習で得た知識と経験は将来臨床に進む人達にとってもその後学ぶ病理や臨床医学の理解の基礎となるものなので真面目に参加してほしい。 [骨学] 骨の観察・スケッチからなる。骨学はM1から始まるマクロ解剖の基礎となるものである。