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最終更新日:2025年4月21日

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人類学特別講義III

(前半)考古学研究者がどのように思考し、どのような視点で考古学的資料を捉え、どのような点を重視して歴史的叙述を行うのかという研究活動を知ることは、考古学と人類学がバイオ・アーケオロジー的共同研究を進めていく上で、非常に重要なことである。本授業では、縄文時代における埋葬人骨出土例を中心に、縄文時代における墓制論・社会構造論がどのように発展してきたのか概観し、その知識を得ることを目標とするとともに、これらの研究成果に対して考古学と人類学がどのようにかかわることできるのか、その現状と将来的展望について見通したい。
(後半)この講義では、生物としての人間(ヒト)の成り立ちに関し、古人類・古霊長類学から現在何がわかっているかについて、最新の研究に触れながら解説をする。ヒトの進化史の中でも、中新世(2300万年前〜530万年前)を中心にヒト上科(類人猿)の誕生と放散、古環境変化、現生類人猿とヒト系統の分岐とその背景などを主に取り上げる。古生物学的な知識は特に必要とはしない。生物進化に関する基本的な知識は事前に学習しておくこと。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0543066
FSC-BS4O59L1
人類学特別講義III
各教員
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
(前半)7/30(水)3限~5限 7/31(木)2限~5限 1)イントロダクション,縄文時代・文化の枠組み 2)考古学的方法論の基礎,墓制研究における各種概念 3)人骨出土例を中心とした縄文時代研究史1, 4)人骨出土例を中心とした縄文時代研究史2, 5)人骨出土例を中心とした縄文時代研究史3, 6)バイオ・アーケオロジーの方法論と可能性 7)期待される今後の展開、考古学と人類学の融合 (後半)1月開講予定 8)古生物学研究 9)霊長類の分類 10)アフリカの初期類人猿 11)中期中新世類人猿 12)オナガザル上科 13)ヒト上科における平行進化 14)人類とアフリカ類人猿系統の分岐
授業の方法
講義
成績評価方法
出席、学修意欲、およびレポートにより成績を評価する.
教科書
指定しない
参考書
以下の2冊をあげておく。 山田康弘2019『縄文時代の歴史』講談社現代新書 山田康弘2015『つくられた縄文時代』新潮選書 また、講義中に適宜紹介する。
履修上の注意
可能であれは山田康弘1999「葬墓制研究-墓制論-」『縄文時代』第10号第3分冊、59-71頁を読んでおくこと。 講義資料を渡すので理解が不足した点については復習に努める。