1. Color Atlas and Textbook of Human Anatomy, 7th Edition Vol. 3 Nervous System and Sensory Organs. 2015 Thieme
原書(独語)の英訳。邦訳も文光堂から出ている(分冊解剖学アトラスIII 神経系と感覚器、越智淳三訳、文光堂、2011)が、最新版ではない。3分冊の3巻目が神経であるが、全巻持っていた方が良い。原則として見開き左頁にテクスト、右頁に精密な図という構成になっており使い易い。
2. 脳解剖学 萬年甫/原一之 1994 南江堂
古い本であるため最新の内容は含まれていないが、内容を絞って書かれているので通読に適している。神経解剖学研究の流れから伝達物質の知見までバランスよく書かれている。日本語の本としてはお勧めの一冊である。著者による神経組織のスケッチが付いており組織学実習時のよい手本となる。
3. Clinical Neuroanatomy for Medical Students. 7th edition. Snell, R. S. 2009. Lippincott Williams & Wilkins, Baltimore.
定評ある古典的教科書。臨床医学との関連に重点が置かれて書かれている。日本語訳もあった(絶版)が、医学英語の勉強もかねて原書の通読を薦める。
アトラス:
4. Neuroanatomy: An Atlas of Structures, Sections and Systems. Haines, D. E. 8th edition. 2011. Lippincott Williams and Wilkins, Baltimore.
スタンダードなアトラスで、分かりやすい伝導路のまとめが付いている。邦訳あり(ハインズ神経解剖学アトラス 第4版、山内昭雄訳、MEDSI、2013)。
5. 脳の地図帳 原一之 2005 講談社 東京
日本語によるアトラスで、神経解剖のエッセンスを抽出している。知識の整理や脳解剖の全体を俯瞰したい時には優れたテクストとなるであろう。一般向けなので解剖学用語の外国語併記がないのが残念。
その他:
6. Principles of Neural Science. 5th edition. Kandel, E. R. et al. 2012 McGraw Hill, New York.
機能解剖、生理学、神経細胞生物学、臨床医学等広範囲の記述が為されていて、後々他科でも役立つであろう。Figureが良くできており、読者の理解を助ける。読み物としても面白い。
7. New Ideas on the Structure of the Nervous System in Man and Vertebrates. Ramón y Cajal, S. 1990. MIT Press.
神経解剖学・組織学のパイオニアであるCajalの業績がコンパクトにまとめられている。スケッチのすばらしさに注目して欲しい。
8. 解剖学用語 改訂13版 日本解剖学会 (編) 2007 丸善 東京
解剖学用語のラテン語・日本語対応辞典。所謂nomina anatomicaが網羅されている。