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最終更新日:2024年4月22日

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人体解剖学実習

神経解剖学
合計13コマで、肉眼神経解剖学、神経組織学の講義・実習を行う。神経系の構造と機能に関する基本的知識・概念を理解し、一般臨床各科、神経生理学、神経内科学、脳神経外科学等履修の基盤を構築することを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0543015
FSC-BS3A07P1
人体解剖学実習
田中 庸介
S1 S2 A1 A2
月曜3限、月曜4限 他
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
理学部
授業計画
6月 5日  水 13:00-16:40 脳顕微鏡実習1 脊髄・末梢神経(田中) 6月 6日  木 13:00-16:40 脳マクロ実習1 脳の概観・髄膜・血管系(田中) 6月 7日  金 13:00-16:40 脳マクロ実習2 脳幹・脳神経(I) (田中) 6月10日 月  8:30-12:10 脳顕微鏡実習2 脳幹・脳神経(II) (田中) 6月10日 月 13:00-16:40 脳マクロ実習3 小脳(I)、脳室と脈絡叢(岩﨑) 6月11日 火  8:30-12:10 脳顕微鏡実習3 小脳(II)、神経系の発生(岩﨑) 6月11日 火 13:00-16:40 脳マクロ実習4 自律神経系(岩﨑) 6月13日 木 13:00-16:40 脳マクロ実習5 大脳皮質・脳室の解剖(田中) 6月14日 金 13:00-16:40 脳顕微鏡実習4 大脳辺縁系−海馬を中心に(日置) 6月17日 月 13:00-16:40 脳顕微鏡実習5 大脳皮質の組織学, 伝導路(日置) 6月18日 火  8:30-12:10 脳マクロ実習6 嗅覚系、大脳髄質(田中) 6月18日 火 13:00-16:40 特別講義『生命現象を見る・計る技術』(寺田) 6月20日 木  8:30-12:10 脳マクロ実習7 大脳基底核、扁桃体(田中) 6月21日 金  8:30-12:10 脳マクロ実習8 間脳(田中) 7月19日 金 10:00-12:00 脳解剖本試 鉄門記念講堂 1月 6日  月 10:00-12:00 脳解剖再試 1号館3階講堂 非常勤講師 岩﨑 広英 群馬大学教授 日置 寛之 順天堂大学准教授 寺田 純雄 東京医科歯科大学教授
授業の方法
当日の実習内容と関連する講義を受講した後、マクロまたは組織実習を行う。
成績評価方法
指定箇所のスケッチを提出する。実習期間中に小テストを行う。最終筆記試験と、これらの結果を総合し成績を評価する。
教科書
解剖実習の手びき 改訂11版 寺田春水・藤田恒夫 2004 南山堂 東京
参考書
1. カラー図解 神経解剖学講義ノート 寺島俊雄 2011 金芳堂 京都 たいへんよく纏まっていてわかり易く、講義の予習・復習に適している。通読して知識を整理するのにも良い。ただしスケッチは簡易なものが多いため、アトラスの併用が必須。 2. Color Atlas and Textbook of Human Anatomy, 7th Edition Vol. 3 Nervous System and Sensory Organs. 2015 Thieme  原書(独語)の英訳。邦訳も文光堂から出ている(分冊解剖学アトラスIII 神経系と感覚器、越智淳三訳、文光堂、2011)が、最新版ではない。3分冊の3巻目が神経であるが、全巻持っていた方が良い。原則として見開き左頁にテクスト、右頁に精密な図という構成になっており使い易い。 3. 脳解剖学 萬年甫/原一之 1994 南江堂   古い本であるため最新の内容は含まれていないが、内容を絞って書かれているので通読に適している。神経解剖学研究の流れから伝達物質の知見までバランスよく書かれている。日本語の本としてはお勧めの一冊である。著者による神経組織のスケッチが付いており組織学実習時のよいお手本になる。 4. Clinical Neuroanatomy for Medical Students. 7th edition. Snell, R. S. 2009. Lippincott Williams & Wilkins, Baltimore.  定評ある古典的教科書。臨床医学との関連に重点が置かれて書かれている。日本語訳もあった(絶版)が、医学英語の勉強もかねて原書の通読をお薦めする。 アトラス: 5. Neuroanatomy: An Atlas of Structures, Sections and Systems. Haines, D. E. 8th edition. 2011. Lippincott Williams and Wilkins, Baltimore.   スタンダードなアトラスで、分かりやすい伝導路のまとめが付いている。邦訳あり(ハインズ神経解剖学アトラス 第4版、山内昭雄訳、MEDSI、2013)。 6. 脳の地図帳 原一之 2005 講談社 東京  日本語によるアトラスで、神経解剖のエッセンスを抽出している。知識の整理や脳解剖の全体を俯瞰したい時には優れたテクストとなるであろう。一般向けなので解剖学用語の外国語併記がないのが残念。 その他: 7. Principles of Neural Science. 5th edition. Kandel, E. R. et al. 2012 McGraw Hill, New York.  機能解剖、生理学、神経細胞生物学、臨床医学等広範囲の記述が為されていて、後々他科でも役立つであろう。Figureが良くできており、読者の理解を助ける。読み物としても面白い。 8. New Ideas on the Structure of the Nervous System in Man and Vertebrates. Ramón y Cajal, S. 1990. MIT Press.  神経解剖学・組織学のパイオニアであるCajalの業績がコンパクトにまとめられている。スケッチのすばらしさに注目して欲しい。 9. 解剖学用語 改訂13版 日本解剖学会 (編) 2007 丸善 東京  解剖学用語のラテン語・日本語対応辞典。所謂nomina anatomicaが網羅されている。
履修上の注意
内容が多岐に及ぶ割には割り当てコマ数が限られているので、講義ではエッセンスに触れることしか出来ない。従って教室外での自主的な勉強、特に予習が望まれる。成書を一冊通読しながら関連する骨学・肉眼解剖学領域の知識を統合するとよい。神経系の構造と機能に関する基本的知識・概念を理解し、一般臨床各科、神経生理学、神経内科学、脳神経外科学等履修の基盤を構築する。講義により得られた知識を実習による観察を通して身のあるものとする。解剖学名は日本語に加え、将来必ず必要になるので英語或いはラテン語の何れかも覚える事。なお6月18日(火)午後は特別講義のため実習は行わないが、貴重な機会であるので必ず講義に出席すること。