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最終更新日:2024年3月15日

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進化発生生物学

進化発生学(Evo-Devo)分野の現状と残された問題について
現存の生物は長年に渡る進化の産物であり、生物の系統関係の解明は加速度的に進んでいる。では、生物がもつどういった特徴が変化することで、これほど多様な姿をした生物の出現に繋がったのだろうか。体づくりのどのプロセスを変化させてきたのだろうか。この問題に答えるのが現代の進化発生生物学と言える。本講義では特に多細胞動物を例に、進化の過程で変化した遺伝情報や胚発生過程を理解することで、その進化のプロセスを学ぶ。また、こうした基礎知識や現状の科学的理解を踏まえた上で、未だ解明されていない謎について考え、議論する。
 人工的な進化とも言える犬などの育種の例や、数億年スケールの大規模な進化の例に触れるだけでなく、進化と発生の一般関係則解明に向けた取り組みなど、最新の知見まで概観しつつ、進化学における基本的な考え方とを身につけたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0541049
FSC-BS4O20L1
進化発生生物学
入江 直樹
S1 S2 A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
2020年度開講曜限:火3限 開講日:5月12日(火)3限 以下のトピックを中心に講義を進める。 1)概論:進化発生生物学が提供する理解 2)進化発生学の概念 3)進化の原理 4)進化を通して変わらなかった特徴 5)新しく獲得された特徴 6)小進化に伴う発生過程・遺伝情報の変化 7)ゲノム情報からの予測が難しい表現型 8)ゲノム情報からの予測が難しい表現型と遺伝 9)進化発生学研究の方法論と限界 10)当該分野に残された謎
授業の方法
Campbell Biology に書かれた範囲の基礎知識を確認する小テストを、講義毎に数分程度で行います。 講義室では、こうした基礎知識を前提とした講義に加え、講義時間中にグループディスカッションを行うことで進めます(講義で用いたスライドは講義後に配布)。
成績評価方法
基礎知識を確認するための小テスト(25%)、講義中のディスカッションとプレゼンテーション(35%)、期末試験の成績(40%)
教科書
Campbell Biology 11版 (Pearson) [日本語訳もあり]
参考書
・胎児期に刻まれた進化の痕跡(入江直樹 出版社: 慶應大学出版) ・進化発生学 (Brian K. Hall, 倉谷滋訳 工作舎) ・Evolution (Douglas Futuyma 出版社: Sinauer) ・アカデミー論争(時空出版)
履修上の注意
小テストはオンラインフォームにて行うため、講義室にインターネット接続可能なコンピュータ、スマホ、タブレットなどの端末を持参すること。そうした端末を持たない学生は貸与も可能なので、事前に担当教員に連絡をとること。
その他
講義中に小グループでの議論の場を設けながら進めます。成績評価にも含めている通り、積極的な議論・質問等を大歓迎致します。