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最終更新日:2023年3月15日
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進化動物学
進化動物学/ Evolutionary Zoology
動物の系統進化を考えると、メジャートランジションと呼ばれる大革新、例えば多細胞性、左右相称性(前後軸)、社会性の獲得など、いくつかの大きなイベントが見られ、そこから様々な動物の系統が適応放散(多様化)していることが理解できる。本講義においては、動物進化においてどのような発生生理機構の改変が必要であり、それがどのように取り巻く環境への適応を可能にしたのかを考える力を付ける。特に「表現型可塑性」を主要なキーワードとする。
生物の進化において表現型の可塑性は重要な働きをすると考えられるが、これまでの進化学では大きく取り上げられることが少なかった。生物は、変動する環境の中で臨機応変に生活を営んでおり、実に様々な表現型可塑性の機構が存在している。本講義では、それらの例を取り上げつつ、進化における可塑性の役割について理解を深めるとともに、「生態」「発生」「進化」をまたぐ新たな研究領域について概説する。特に、動物の生活史の中での発生段階や環境条件に応じた表現型の改変機構とその進化について理解することを目標とする。
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