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最終更新日:2024年4月22日

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生物科学専門実習II

生物科学専門実習Ⅱ/Advanced Laboratory Work in Biological ScienceⅡ
"2つのコースから選択する.
①動物生理学実習(担当教員:榎本和生,鈴木郁夫,辻真人) 本実習では脳神経ネットワークの構造と機能について学ぶ.生物の脳では,数100〜1000億個のニューロンが神経突起を正確に配線する事によりネットワークを形成しており,それが神経機能の構造的基盤となる.本実習では、昆虫(ショウジョウバエ)と哺乳動物(マウス)の脳神経系を研究材料として,脳神経ネットワーク構造の生体イメージング観察技術を習得するとともに,種々の遺伝子変異が脳神経構造に及ぼす影響を理解することにより,神経ネットワーク機能の理解を目指す.さらに,ショウジョウバエ幼虫の嗜好性行動をモデルとして,好き嫌いを規定する神経回路の構造基盤について理解するとともに,最新の光遺伝学的手法,数理モデリング、バーチャルリアリティー等をもちいて動物の行動を操作・数値化する実験に取り組む.

②発生細胞生物学実習(担当教員:東山哲也、吉田大和、奥田哲弘、上園幸史)植物を材料に、細胞の動きや分裂の動的な制御をテーマに、細胞間シグナリングや、タンパク質の分子機能について学ぶ。個々の細胞の挙動を顕微鏡技術により捉え、機能分子による制御について学ぶ。このために、様々な植物の花粉管を用い、マイクロ流体デバイスによるライブセル解析を自らデザインし実行する。また、個々のタンパク質の分子機能を知るため、目的タンパク質を大腸菌より精製する技術を学ぶほか、酵素が持つ性質を明らかにする方法も学ぶ。"
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0540028
FSC-BS3B03P1
生物科学専門実習II
各教員
A1 A2
月曜3限、月曜4限 他
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
理学部
授業計画
"①動物生理学実習 (1) ショウジョウバエ感覚ニューロンの生体イメージング観察 (2) 軸索,樹状突起,シナプスなど神経突起構造の生体イメージング観察 (3) 精神疾患様の遺伝変異にともなう神経構造異常の生体イメージング観察 (4) ショウジョウバエ幼虫の嗜好性行動の観察と定量化 (5) 種々の遺伝子変異体に見られる嗜好性行動変化の観察・定量化,およびその神経基盤の推定 (6) 嗅覚神経シグナルのレコーディングとデコーディング (7) 光遺伝学的手法によるショウジョウバエ幼虫の神経活動操作 (8) バーチャルリアリティー・システムを用いた意思決定を規定する神経基盤の解析 (9) マウス胎児脳への遺伝子導入と観察 (10) 創作実験:本実習で学んだ技術や知識に基づいて、自分たちで簡単な実験を組み立てて、得られた結果について考察する。 ②発生細胞生物学実習。細胞間シグナリングおよびタンパク質の機能分子の解析では、以下の手法を学ぶ。1)マイクロ流体デバイスによる花粉管培養と化合物の機能評価、2)種選択性のバイオアッセイ、3)IMAC法による蛍光タンパク質精製、4)精製タンパク質を用いた酵素活性測定、5)蛍光タンパク質と有機蛍光色素の1分子イメージングによる輝度比較。"
授業の方法
実習
成績評価方法
"①動物生理学実習 評価は出席状況とレポートによる. ②発生細胞生物学実習 評価は出席状況、実習時間中のプレゼンテーション(東山)、レポート(吉田)による."
教科書
なし
参考書
"①動物生理学実習 参考書:Principals of Neuroscience 5th edition (Kandelら), From Neuron to Brain 5th edition (Nicholls ら), Molecular Cell Biology, 6th ed.(Lodishら.FREEMAN, 2007), Cell Biology, 2nd ed. (Pollard and Earnshaw, Elsevier, 2007) などの細胞生物学の教科書(後者は特に細胞骨格に関して詳しい). ②発生細胞生物学実習:テイツ/ザイガー 植物生理学・発生学 原著第6版(講談社)"
履修上の注意
この科目の履修は原則として生物学科生に限る。