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最終更新日:2024年9月17日

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生物科学専門実習I

生物科学専門実習Ⅰ/Advanced Laboratory Work in Biological Science Ⅰ
"①動物生理化学実習(担当教員:久保健雄,國枝武和,深澤太郎,河野大輝)
本実習の目標は動物行動をある基準に基づいて観察すること,解析対象とする分子(核酸やタンパク質)の性質を理解し,その正しい取扱法を学ぶことである.具体的には,セイヨウミツバチを対象に,働き蜂の齢差分業(育児から採餌へ)に伴う,外分泌腺(下咽頭線)の機能転換を分子レベルで解析する.そのために育児蜂と採餌蜂を採集し,下咽頭腺における主要ローヤルゼリータンパク質(MRJP)と,そのmRNAの発現解析を行う.

Animal Physiological Chemistry Course (Instructors: Takeo Kubo, Takekazu Kunieda, Tarou Fukazawa, Hiroki Kohno)
The aim of this training course is to observe animal behavior based on certain criteria, understand the properties of target molecules (nucleic acids and proteins), and learn the correct methods to analyze them. Specifically, we will analyze the functional change of exocrine glands (hypopharyngeal glands) at the molecular level, which occurs in the European honey bee workers associated with the age-dependent division of labor (from nursing to foraging). For this, we will collect nurse bees and foragers and perform expression analysis of major royal jelly proteins (MRJPs) and their mRNAs in the hypopharyngeal glands.

②植物生理学実習(担当教員:杉山宗隆、伊藤恭子、米倉崇晃、岩本訓知)|植物の発生・成長の制御やその解析方法について学ぶ。そのために、シロイヌナズナの各種突然変異体を用いて、組織分化や脱分化・器官再生を中心に、発生・成長のいくつかの側面と植物ホルモンの作用、細胞内構造の変化、遺伝子の機能および発現などとの関係を調べる。脱分化・器官再生に関しては、トレニアの器官再生系を用いた実験も行う。"
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0540027
FSC-BS3B02P1
生物科学専門実習I
各教員
A1 A2
月曜3限、月曜4限 他
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
理学部
授業計画
"①動物生理化学実習 ミツバチのコロニーから,行動に基づいて育児蜂と採餌蜂を採集する.採集に当たっては安全のため,スズメバチ用の防護服を着用して作業する.次いでタンパク質の解析技術として.1)試薬の調製と,育児蜂と採餌蜂からの下咽頭腺の摘出.2)下咽頭腺からのタンパク質の抽出とBCA法による定量.3)下咽頭腺タンパク質のSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動による分離・比較.4)ウェスタンブロット解析によるMRJPの齢差分業に伴う発現変動の解析,を行う.また核酸(RNA)の解析技術として.1)下咽頭腺からのRNAの抽出と変成アガロースゲル電気泳動.2)RT-PCR法によるMRJP mRNAの組織特異的な発現の解析,を行う.最後に班毎に,まとめた結果と考察をパワーポイントを使って発表する. ②植物生理学実習| (A1) シロイヌナズナの芽生えの形態学的・組織学的観察 、(A2) 変異体のジェノタイピング、 (A3) 定量的RT-PCRによるmRNA量測定 、(A4) レポーターラインを用いた遺伝子発現解析。 (B1) 培地の調製と滅菌、(B2) シロイヌナズナの胚軸断片の無菌培養(カルス形成および器官再生の誘導)、(B3) トレニアの茎断片の無菌培養(器官再生の誘導)、(B4) 核小体の顕微鏡観察、(B5) rRNAプロセッシング中間体のRNAゲルブロット解析。"
授業の方法
主として実習室で行う
成績評価方法
"①動物生理化学実習 実習期間中に各自でプロトコール(実験記録簿)を記載し,実習後に教員に提出する.また,実習期間中に各実習担当教員が提出する課題についてレポートを提出する.成績は,出席状況とプロトコール,レポートを合わせて評価する. ②植物生理学実習|実習への取り組みとレポートに基づいて評価する."
教科書
①動物生理化学実習 教科書等は特に指定せず,その都度,必要な資料を提示する. ②植物生理学実習:教科書は指定せず、配布した実習書を使用する。
参考書
"①動物生理化学実習:なし ②植物生理学実習:実習書に参考文献を示す。"
履修上の注意
この科目の履修は原則として生物学科生に限る。