学部後期課程
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最終更新日：2024年4月22日
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細胞分子生物学II
細胞分子生物学II/Cell and Molecular Biology II (セントラルドグマから､細胞､DNA・染色体の複製､遺伝子発現機構の基本分子機構）
（山中）細胞の増殖において、遺伝情報を娘細胞に正確に伝達することは必須の過程である。本講義では、遺伝情報の実体である染色体を正確にコピーし、娘細胞へと分配するために細胞が備えているメカニズムについて、分子的観点から解説する。また、染色体は多彩なアノテーションを持った配列によって構成されている。その構成要素は種間で大きな違いが見られるが、一方で染色体として恒常性を維持する上での、種を超えて類似した機能を持っている。本講義では染色体の構成要素の機能を紹介するとともに、それらを高次に制御するエピジェネティックマークを解説する。
（稲田）遺伝情報発現はセントラルドグマに従い、DNA情報のmRNAへの転写、mRNAからタンパク質への翻訳という２つの反応過程を経る。本講義では、転写・翻訳反応やその制御に関わる基本分子機構の理解を目的とする。また遺伝子発現の正確性を保証する仕組みや、多様なRNA分子の機能についても解説する。
（稲田）遺伝情報発現はセントラルドグマに従い、DNA情報のmRNAへの転写、mRNAからタンパク質への翻訳という２つの反応過程を経る。本講義では、転写・翻訳反応やその制御に関わる基本分子機構の理解を目的とする。また遺伝子発現の正確性を保証する仕組みや、多様なRNA分子の機能についても解説する。
時間割／共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0535038
FSC-BC3038L1
細胞分子生物学II
山中 総一郎
火曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
理学部
授業計画
１．（山中）染色体研究の概要・染色体分配（４月９日）
２．（稲田）セントラルドグマ〜原核生物の転写装置・制御の基本（４月１６日）
３．（山中）生殖細胞での染色体と減数分裂（１）（４月２３日）
４．（山中）生殖細胞での染色体と減数分裂（２）（４月３０日）
５．（稲田）真核生物の転写装置と制御機構（５月１４日）
６．（稲田）様々なmRNAの加工反応（５月２１日）
７．（稲田）翻訳装置と遺伝暗号（５月２８日）
８．（山中）染色体構造とその制御（１）（６月４日）
９．（山中）染色体構造とその制御（２）（６月１１日）
１０．（稲田）翻訳の分子機構とその制御（１）（６月１８日）
１１．（稲田）翻訳の分子機構と品質管理（２）（６月２５日）
１２．（稲田）さまざまなRNA種と遺伝子発現制御（７月２日）
１３．（山中）染色体とエピジェネティクス（１）（７月９日）
１４．（山中）染色体とエピジェネティクス（２）（７月１６日）
１５． 試験（７月２３日）
授業の方法
パワーポイント, 対面授業（状況によってはzoomで行う）
成績評価方法
成績評価方法：７月25日に行う講義の内容に基づく試験によって成績を判定する。
コロナの状況が改善しない場合は、レポートによる試験を行う可能性がある。
教科書
Molecular Biology of the Cell
参考書
Molecular Biology of the Gene
GENETICS: From Genes to Genomes
履修上の注意
（山中）予習は特に必要としないが、分子生物学の基礎的な用語（例えば、DNA,染色体、遺伝子、タンパク質、細胞）について理解していることが望ましい。また、授業で取り上げる生命現象の重要性の理解を心がけること。
（稲田）予習は特に必要としないが､講義の中で扱うセントラルドグマや遺伝子発現制御に関わる核酸やタンパク質分子が実現する分子制御機構についての概念的な把握を深めること。
その他
塩見研究室 http://www-siomilab.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/*****
稲田研究室 http://www.inada-lab.ims.u-tokyo.ac.jp/*****
