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最終更新日:2025年4月21日

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生体物質化学I

前半:核酸、アミノ酸、タンパク質に焦点を当て、それらの構造と機能に関する基礎的な概念を学ぶとともに、それらを観察・操作する実験手法の原理について理解を深める。その後、生体物質がどのように作用することで、複雑かつ多様な細胞の機能が発現するのかについて、神経細胞をモデルとして学ぶ。(竹内)

後半:前半の講義をもとに、生体物質によって担われる複雑かつ多様な生命現象として免疫システムを取り上げ、生体物質の同化異化反応が支える個別の細胞機能が、システムとして生体防御あるいは疾患病態を担うしくみを学ぶ。物質レベルから個体レベルへ、幅広い階層を俯瞰することで興味の幅を広げるとともに、最先端の免疫学研究についても学ぶ機会とする。(反町)
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0535034
FSC-BC3034L1
生体物質化学I
竹内 春樹
S1 S2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
<前半> 竹内 1. ヌクレオチドと核酸    1.1 ヌクレオチドと核酸    1.2 核酸の機能と構造    1.3 核酸の塩基配列決定法、デオキシリボ核酸(DNA)の操作 2. タンパク質の構造    2.1 アミノ酸の種類と構造    2.2 タンパク質の高次構造    2.3 タンパク質を用いた実験手法 3. 神経科学概論    3.1 神経細胞の静止膜電位と活動電位 3.2 神経回路形成と機能 3.3 神経細胞の可塑性 <後半> 反町 1. 免疫学概要 1.1 免疫学の歴史 1.2. 免疫システムを構成する細胞種と臓器 2. 免疫システムはどのように私たちの身体を守っているか 2.1 免疫応答の動的調節機構―血管系とリンパ系 2.2 リンパ球ホーミング現象とそのしくみ 3. 自然免疫応答の重要性 3.1 病原体認識のしくみ 3.2 自然炎症(内因性炎症)のしくみと疾患 4. 獲得免疫応答とワクチンのしくみ 4.1 獲得免疫応答のしくみ 4.2 ワクチンの動作機序 5. 免疫最前線 5.1 がん免疫療法 5.2 腸内細菌と免疫 5.3 慢性炎症
授業の方法
パワーポイントと動画使用
成績評価方法
講義への出席回数、講義における教員からの質問への応答、およびレポート提出により評価する。
教科書
前半: 細胞の分子生物学 Molecular Biology of the Cell (7th edition) ヴォート基礎生化学 第5版 スタンフォード神経生物学 Principles of Neurobiology 神経科学 ー脳の探求ー (ベアー、コノーズ、パラディーソ)
参考書
後半:指定教科書はありません。理解を深めるための参考書を以下に示します。 【すぐに読める入門書】 新しい免疫入門 第2版 免疫の基本的なしくみ (ブルーバックス) 免疫「超」入門 「がん」「老化」「脳」のカギも握る、すごいシステム (ブルーバックス) 人体と新型コロナウイルス 驚異の免疫ネットワーク NHKスペシャル「人体」取材班 はたらく細胞 清水茜 著(講談社) 【さらに理解を深めたい人のための少し専門的な教科書】 もっとよくわかる!免疫学 河本宏 著 (実験医学別冊) 標準免疫学 宮坂昌之監修(医学書院) Basic Immunology Abul K. Abbas, et al. (Elsevier)
履修上の注意
講義への出席、講義中における質疑応答を重視します。