学部後期課程
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最終更新日:2025年4月21日

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地形学

地形学の方法と基本概念、および、最近の成果に関して講義する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0528059
FSC-EE4039L1
地形学
須貝 俊彦
S1 S2
水曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
(1) 地形学とは/地形学を築いた巨人たち(須貝)4月10日 固体地球の表面形態・岩石循環と水循環の境界面・自然環境資源としての地形、周辺科学と地形学の関係、地形学の歴史(揺籃期・確立期・日本への近代地形学導入・専門分化・21世紀の地形学) (2) 変動地形(須貝)4月17日 組織地形と変動地形、脆性変形と塑性変形、広域応力場と活構造地形、活断層(逆断層・横ずれ断層・正断層)地形、共役断層、地表地震断層、広域的な隆起・沈降と地形学的記録 (3) 気候地形(須貝)4月24日 地表の諸プロセスと気候要素、気候地形帯の概念、熱帯湿潤地域の地形、温帯湿潤地域の地形、乾燥地域の地形、寒冷地域(氷河・周氷河帯)の地形、砂丘形成、パラグレーシャル地形 (4) 河川システム(須貝)5月1日  河川の階層システム、流域システム、河道と斜面の相互作用、網状流路と蛇行流路、中規模河床形態、ダルシーの法則、河川掃流力理論、アバルジョンとクレバス地形、デルタシステム (5) 斜面地形(小口)5月8日 形状分類、地形を表すパラメータ(傾斜・傾斜方向・曲率など)、斜面変化の数学モデルとシミュレーション、現実の斜面の統計的解析、出現頻度が高い典型的斜面形の存在とその意義、形成時期が異なる斜面の複合と古気候との関連 (6) 風化、崩壊、地すべり(小口)5月22日 基盤岩と土層、物理的風化(除荷、凍結破砕、塩類風化、乾湿風化、熱膨張)、化学的風化(溶解、水和、加水分解、酸化)、地すべりと崩壊の区分、表層崩壊と深層崩壊、地すべり・崩壊の力学(土質力学)、地すべり・崩壊の分布、地すべり・崩壊の生じやすさを規定する要因 (7) 土石流、扇状地(小口)6月5日 土石流の特徴と移動区間、土石流のモデル化(一次元と二次元、連続の式と運動方程式、差分法)、扇状地の特徴と分布、扇状地を含む河床の勾配の特徴と規定要因、扇状地の発達と気候変化、扇状地と他の堆積地形の比較 (8) デジタル標高モデル(DEM)(小口)6月12日 紙地図を用いた地形計測の古典的研究、高度-面積曲線、ホートンの法則、徳永のサイクリック・モデル、地形表現(陰影図)、レーダー測量、レーザ測量、ドローンを用いた写真測量 (9) GISの地形学的応用(小口)6月19日 DEMのGISを用いた処理、土壌侵食量の分布の推定(USLE式、地形、土壌、降雨、耕作物などの影響評価)、斜面崩壊の発生しやすさのモデル化(ロジスティック回帰、機械学習)、高解像度DEMとGISを複合した解析 (10) 第四紀の環境変動と河川地形発達(須貝)6月26日 セジメントルーテングシステム、氷期-間氷期の気候・水文環境変動と土砂移動、氷河性海水準変動に対する河川システムの応答、河成段丘の形成メカニズム (11) 海底地形(須貝)7月3日 波浪と潮汐がつくる汀線付近の地形、海成・海底段丘、ウエーブベース・沿岸流と沿岸・浅海域の地形、陸棚の地形、海底地すべり、海底谷と海底扇状地 (12) 全体の講義のまとめ(須貝)7月10日
授業の方法
講義
成績評価方法
試験などで評価する予定です
教科書
なし
参考書
参考書:(1)貝塚爽平・ほか(編):「写真と図で見る地形学」, 東大出版,1985.(2)貝塚爽平:「発達史地形学」,東大出版,1998.(3)箕浦幸治・ 池田安隆:地球のテクトニクスI 堆積学・変動地形学(現代地球科学入門シリーズ9),共立出版,2011.
履修上の注意
原則対面でおこないますので、毎回出席してください