学部後期課程
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最終更新日:2024年10月1日

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地球環境化学

地球環境化学/ Environmental Geochemistry
地球の歴史や現在の地球環境の理解のために必須な地球表層での(主に水を介した)元素の挙動を支配する物理化学的な要因を理解し、それを基に主に水圏で起きる化学反応を理解する。またこれらにより記述できる天然系でみられる現象を学びます。原子分子の反応から地球惑星のマクロな現象を理解することの面白さを味わって下さい。/
The aim of this lecture is to learn physical chemistry and thermodynamics that control behaviors of elements at earth surface, in particular to understand chemical reactions in aqueous phase with lots of examples observed in natural systems.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0528030
FSC-EE3017L1
地球環境化学
高橋 嘉夫
S1 S2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
(板井啓明准教授に代わり、大気海洋研究所に4月着任の栗栖美菜子講師に2回分をご担当頂きます) 第1回(高橋、4/5)総論・環境化学の基礎原理(元素、化学結合)。なぜ化学を知る必要があるか。 環境化学のトピックス(地球環境を化学的側面からみた例)。 第2回(高橋、4/19)環境化学の基礎原理(1):熱力学の3法則、エンタルピー、エントロピー、自由エネルギー。宇宙のエントロピーを増大させる変化と系内の自由エネルギーを最小にする変化が同じ意味であることを示す。 第3回(高橋、4/26)環境化学の基礎原理(2):濃度が変化した場合の自由エネルギー変化を導き、そこから質量作用の法則を証明すると共に、平衡定数と自由エネルギーの関係を知る。得られた平衡定数から、水圏での化学反応を理解する。 第4回(高橋、5/10)地球表層でみられる化学反応(1):錯生成反応、溶解度、溶液内錯生成による溶解度の変化。 第5回(高橋、5/15)地球表層でみられる化学反応(2):酸化還元反応、Eh-pH図、地球表層で安定な化学種の推定。 第6回(高橋、5/17)地球表層でみられる化学反応(3):元素による反応性の違いと元素の地球化学的分類、HSAB理論、共有結合とイオン結合。 第7回(高橋、6/7)地球表層でみられる化学反応(4):固液界面への吸着、吸着等温線、Langmuir式、天然水中の微小粒子。 第8回(髙橋、6/9)環境化学の基礎原理(3):反応速度論、1次反応、2次反応。 第9回(高橋、6/14)環境化学の基礎原理(4):移流、拡散、元素サイクル 第10回(栗栖、6/21)環境化学の基礎原理(5):活量係数の導入、活量係数を考慮した平衡定数。 第11回(栗栖、6/28)環境化学の基礎原理(6):安定同位体地球化学の基礎。 第12回(高橋、7/5)元素の性質の理解に基づく元素サイクル 第13回(高橋、7/12)講義の復習・期末試験の予習 第14回(高橋、7/19)期末試験
授業の方法
パワーポイントによるスライド、プリント、板書などを利用。/ Power point, hand out, and
成績評価方法
出席、小テスト、期末テスト/ Attendance, mini exam, and final exam
教科書
高橋嘉夫・板井啓明ほか(2021)『分子地球化学』(教科書、名古屋大学出版会)/
参考書
佐野有司・高橋嘉夫(2013)『地球化学』(教科書、共立出版) 高橋嘉夫・板井啓明ほか(2021)『分子地球化学』(教科書、名古屋大学出版会)/ Aqueous Environmental Geochemistry by D. Langmuir (Princeton Hall, 1997)
履修上の注意
地球を化学的にみる力を養って頂きたいと思います。/ Please leran how to know earth and envrionment from chemistry