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最終更新日:2026年10月16日

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物理学のための科学英語特論

物理学のための科学英語特論 Advanced Academic English for Physics
[目標]
(1) 専門誌・学会誌に英語で論文投稿ができ、国際会議で英語口頭発表ができるようになる。
(2) 自分が行っている研究成果を英語でわかりやすく書き、説明できるためのポイントを身につける。
[概要]
英語で論文を書いたり、発表したりすることは研究者にとって研究そのものと同じくらい重要な作業である。これは学問ではなく技術であり、コツを押さえて訓練すれば誰でも英語を母国語とする研究者にわかってもらえる論文、発表ができるようになる。本科目では、科学論文を英語で書き、それを口頭発表する時の心構え、ならびに知っていた方がよいと思われる英語そのものに関するセンス、すなわち英語的発想、について講義する 。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0515094
FSC-PH4X20L1
物理学のための科学英語特論
小野 義正
A1 A2
月曜5限
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講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
理学部
授業計画
[第1回] 英語論文作成の概要1.科学・技術英語(Scientific Writing in English)とは、論文審査報告(英文が悪い):理由と対策、わかってもらえる英語論文は「英語の発想で」(Leggett’s Trees)、日本人英語が通じない理由と対策(脱日本的発想)、直接翻訳はするな⇒「和文和訳して、簡潔な物主構文へ」 [第2回] 英語論文作成の概要2.結論を先に理由を後に、英語の基本は三拍子(パラグラフ構造)、「起承転結」から「結論が先」(序論・本論・結論)のエッセイへ、否定文を避けて肯定文で書く、「英語活用メモ」を作り英借文する、本文を直接英文で書けない場合にはTwo Stepsで書く [第3回] 英語論文の構成と作法1.効率のよい英語論文執筆の進め方、よい英語論文の書き方、日本人英語の脱却ポイント、英語論文執筆の基本的な注意、英語論文の構成(IMRAD方式)、英語論文のフローチャート、英語論文の各項目の書き方 1(表題、著者と所属、抄録、略語の使用方法) [第4回] 英語論文の構成と作法2.英語論文の各項目の書き方 2(序論、本論、結果、考察、結論、謝辞、引用文献、図と表)、機械翻訳を用いた英語論文作成法 [第5回] 作文技術1.文頭、数字の使い分け、用語の統一、リスト項目の一貫性(並列構造で書く)、つづりの統一、短い簡潔な文(Simple Sentences)を書く、受動態を避け能動態を使う、修飾する節や句は修飾対象のすぐ近くに、文意を明確にする言葉(連結語)を使う [第6回] 作文技術2.不必要な単語を省く、日本人に多い間違いを直す、自動詞と他動詞の取り違え、動名詞と不定詞の使い方、よく使われる略語、注意すべき単語 [第7回] 文法的事項1.動詞の適切な時制、主語を明確に、冠詞の使い方、名詞の使い方、和製英語に注意、スペリングに注意 [第8回] 文法的事項2、論文投稿。前置詞の使い方、注意すべき句読法、論文投稿の注意点、審査報告書と論文修正の考え方(査読者対策)、参考書、レポートのフォーマット [第9回] プレゼン1. 英語プレゼンの概要.プレゼンテーションとは、プレゼンテーション(口頭発表)の心構え、プレゼンテーションのプランニング、英語プレゼンテーションの構成、スライドの効果的な使い方、標準スライド  [第10回] プレゼン2. 英語の構造としゃべり方。 英語の構造(わかりやすい英語表現)、講演用英語表現 vs. 論文用英語表現、わかってもらえる英語のしゃべり方、うまく聞こえる発音のコツ、カタカナ英語 (False Friends) に注意、わかってもらえる英語のしゃべり方(事前準備) [第11回] プレゼン3. 発表のマナー・テクニック。原稿は読むべきか読んではならないか、聞いてわかる原稿・メモ作成上の注意、発表練習(リハーサル)、発表時のマナー・テクニック、Non-verbal Communication、プレゼンテーション当日のコツ [第12回] プレゼン4. 英語プレゼンの実際。 口頭発表の決まり文句:最初の挨拶、プレセンの流れと決まり文句、個々のスライドの説明、具体的な図表の説明、数字・数式・記号の読み方、グラフ表現、図形、言い回しの工夫 [第13回] プレゼン5. 質疑応答・ポスターセッション・チェックリスト・まとめ. 質疑応答(Q&A)の心構え・指針、質問が聞きとれなかったとき・質問に答えられないときの対応、ポスターセッションの利点・発表の技術、プレゼンの注目点と評価のポイント、チェックリスト、Hints for a Successful Conference、参考書、補遺1.国際会議用アブストラクトの執筆手順、補遺2. Professional Self Introduction
授業の方法
本講義では、PowerPoint (PPT) 資料を用いて、論文用の英語を書くためのポイントと英語プレゼンの仕方を述べる。日本語と英語の発想の違い、英語的発想とはどんなものかについて述べたあとで、論文の書き方・プレゼンの仕方を詳細に議論する。このため、学部レベルの英語能力を持っていることが必要となる。
成績評価方法
・レポートを課す。学部の卒業研究または今行っている研究がうまくいったものとして、その内容を論文として書く。  内容は表題(Title)と著者抄録(Abstract)。(序論(Introduction)を追加提出可)。 ・レポート(80点)と平常点(20点)。合計が60点以上を単位修得の条件とする。
履修上の注意
"論文執筆には、論文の各項目の内容と書き方には決まったフォーマットがあり、それに加えて、明確な英語論文を書くテクニック(作文技術)と英文を書くときに心得ておくべき文法的事柄がある。これらは講義で丁寧に議論するが、講義を聞いただけでは自在に英語論文が書けるようにはならない。自分で書いて、なおしてもらって、書き直すというプロセスを経て、論文執筆になれることが必要。そのため講義後には、自分の分野の英語論文をこれらのポイントに注意し読み直すこと。できればレター論文で模範とすべきものがあれば、全文書き下して(筆写して)下記ポイントに注意しながら音読するとよい。(1)論文の構成(IMRAD)、(2)冠詞(a か the か無しか?)、(3)名詞(可算名詞か、不可算名詞か?なぜ単数なのか、なぜ複数なのか)など。これらには、講義時間の2-3倍の時間をかけること。なお、講義内容について疑問やさらに知りたいことがある場合は、小野義正(著)『ポイントで学ぶ 科学英語論文の書き方(改訂版)』(丸善、2016)を参照のこと 学習上のアドバイス /Study Advice
その他
科学英語は中学校レベルの文法で十分である。英語の発想を理解し、論文のフォーマットとプレセンのコツをおさえれば、誰でも英語論文が書け、英語プレゼンができるようになる。