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最終更新日:2025年4月21日

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統計力学I

我々が目にする物質は非常に多くの原子や分子からなり、そこで観察される現象は原子や分子などの集団の性質に他ならない。それにも拘らず、巨視的な物質の性質は微視的な構成要素の法則から直ちにわかるものではないし、微視的構成要素の法則からは想像もつかない、多彩な現象が巨視的な世界で起こることも多い。では、微視的な系を記述する基本法則と、巨視的な系の現象や法則は、どのように結びついているのだろうか? その関係の理解を目指すのが統計力学である。
本講義では、方法論が確立されている熱平衡状態の統計力学について、基礎から基本的な応用までを取り扱う。量子論についての基礎的な知識を仮定し、現代的かつ実用的なアプローチによって平衡統計力学を導入する。特に、熱力学との関係を理解し、基本的な計算をできるようにする。また後半では、相互作用のない多粒子系に平衡統計力学を適用することで、粒子の統計性の違いが巨視的な量子系にどのような違いをもたらすかを論じる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0515014
FSC-PH3410L1
統計力学I
竹内 一将
S1 S2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
1. 統計力学とは何か 2. 準備:量子論 3. 平衡統計力学の基礎:ミクロカノニカル分布とカノニカル分布 4. カノニカル分布の応用:理想気体、調和振動子、磁性とスピン 5. 結晶の比熱 6. 黒体放射 7. グランドカノニカル分布 8. 量子理想気体:多粒子系の量子力学、理想Fermi気体、理想Bose気体 授業の進行により、上記計画を変更することがある。
授業の方法
黒板等による板書を基本とし、適宜参考資料などを交える。 詳しくは、講義ウェブサイトを参照のこと。 https://lab.kaztake.org/*****
成績評価方法
期末試験とレポートなどの結果から総合的に評価する。
教科書
田崎晴明、新物理学シリーズ「統計力学I」「統計力学II」、培風館
参考書
・久保亮五(編)、「大学演習 熱学・統計力学」(修訂版)、裳華房 ・長岡洋介、岩波基礎物理シリーズ「統計力学」、岩波書店 ・清水明、「統計力学の基礎I」、東京大学出版会
履修上の注意
講義ウェブサイトを参照のこと。 https://lab.kaztake.org/***** 初回講義冒頭にガイダンスを行う。