学部後期課程
HOME 学部後期課程 統計力学I
過去(2019年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

統計力学I

我々が目にする物質は非常に多くの原子や分子からなり、そこで観察される現象は原子や分子などの集団の性質に他ならない。にも拘らず、巨視的な物質の性質は微視的な構成要素の法則から直ちにわかるものではないし、微視的構成要素の法則からは想像もつかない現象が巨視的な世界で起こることも多い。では、微視的な系を記述する基本法則と、巨視的な系の現象や法則は、どのように結びついているのだろうか? その関係の理解を目指すのが統計力学である。
本講義では、方法論が確立されている熱平衡状態の統計力学について、基礎から基本的な応用までを取り扱う。量子論について基礎的な知識を仮定し、現代的かつ実用的なアプローチによって平衡統計力学を導入する。特に、熱力学との関係を理解し、基本的な計算をできるようにする。また後半では、相互作用のない多粒子系に平衡統計力学を適用することで、粒子の統計性の違いが巨視的な量子系にどのような違いをもたらすかを論じる。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0515014
FSC-PH3410L1
統計力学I
竹内 一将
S1 S2
木曜2限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
1. 統計力学とは何か 2. 確率論からの準備 3. 量子論からの準備 4. 平衡統計力学の基礎:ミクロカノニカル分布とカノニカル分布 5. カノニカル分布の応用1:理想気体 6. カノニカル分布の応用2:常磁性体 7. カノニカル分布の応用3:結晶の比熱 8. グランドカノニカル分布 9. 量子理想気体の統計力学 10. 理想フェルミ気体 11. 理想ボース気体 授業の進行により、上記計画を変更することがある。
授業の方法
板書を中心とする。
成績評価方法
期末試験とレポートなどの結果から総合的に評価する。
教科書
田崎晴明:『統計力学 I』『統計力学 II』(培風館、2008年)
参考書
久保亮五他:『大学演習 熱学・統計力学』(修訂版、裳華房、1998年)
履修上の注意
初回講義でアナウンスする。