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最終更新日:2024年10月18日

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量子力学II

量子力学II Quantum Mechanics II
量子力学IIでは、次のトピックスを扱う。
A. 量子力学における角運動量の性質を理解し、厳密に解くことのできる量子力学系を学ぶ
B. 摂動論をマスターする(厳密に解くことができない場合、どのように近似するか?)
C. 量子ビット系を例にとって量子力学と古典力学との相違を理解する

The course objective of Quantum Mechanics II is the following:
A. Understanding properties of angular momentum in quantum mechanics and studying exactly solvable quantum mechanical systems
B. Mastering perturbation theory to solve non-exactly solvable quantum mechanical systems
C. Understand the difference between classical and quantum mechanics exhibited in qubit systems
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0515013
FSC-PH3130L1
量子力学II
村尾 美緒
S1 S2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
講義の内容 1.軌道角運動量 2.角運動量の一般論 3.中心場中のSchrödinger方程式の解 4.摂動論 5.スピン角運動量と量子力学の本質(量子ビットの量子力学) 4/9 第1回1.1.1 波動関数を用いた量子力学の復習 1.1.2 中心場の定常状態のSchrödinger方程式 1.2.1 軌道角運動量 4/16第2回1.2.2 球面調和関数 2.1 ブラ・ケットを用いた量子力学の復習 4/23第3回2.2 角運動量の一般化 4/30第4回2.3 角運動量の合成 5/14第5回3.1 動径部分のSchrödinger方程式の一般論 3.2 三次元調和振動子 5/21第6回 3.3 水素原子 5/28第7回4.1時間によらない摂動 縮退の無い場合 4.2.1時間によらない摂動 縮退のある場合 6/4第8回4.2.2 時間によらない摂動の例: Van der Waals力とパリティ 注意:5/30は補講日ですが、講義を行います。 6/11 第9回4.2.2 時間によらない摂動の例: LS結合 6/18 第10回 4.3 時間による摂動 6/25 (休講日) 7/2 第11回 4.4 WKB近似 7/9 第12回 5.1 量子ビットの量子力学 7/16 第13回 5.2 測定演算子と密度演算子 7/23 (補講日) 第14回 期末試験
授業の方法
対面での講義
成績評価方法
期末試験およびレポート(2回)の点数で評価する。レポート問題の成績は、試験の成績に加点される。
教科書
特になし。ただし、講義ノートを各講義の前に配布する。UTOL (UTokyo LMS) を参照のこと。
参考書
下記の本などを参照にして、理解を深めると良い。 -- J. J. Sakurai, Modern Quantum Mechanics, Addison Wesley, 1985 -- C. Cohen-Tannouji, B. Diu, F. Laloë, Quantum Mechancis, Johan Wiley & Sons, New York, 1977
履修上の注意
量子力学Iで履修した内容を復習しておくことが望ましい。
その他
6/25は休講です。その代わり、7/16まで講義を行い、期末試験を7/23に実施いたしますので、ご注意ください。