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最終更新日:2025年4月21日
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情報と職業
GCL講義Ⅸ(ICTで社会の課題に挑む)
【世界が抱えている様々な課題を、テクノロジと知恵でいかに解決するか?】
社会の課題について自ら考え、行動を起こし、世界を変えていくことがすべての人に求められている。本講座では、専門領域も考え方も異なる3人の講師が、特に中長期的にICT技術が関わっていくべき課題について知見を述べ、それらを題材に受講生と講師がフリーディスカッションやワークショップを行い、考察や発想のプロセスを体験するのが目的である。
ディスカッションのテーマ例は以下のようなものであるが、各内容は社会情勢や新しいテクノロジの出現や受講者の関心領域などに応じて毎年柔軟に変化させている。
現時点での関心領域は、例えば以下のようなものである。
・人工知能が人間の知能を凌駕し、ロボットが人間の仕事のほとんどを代替するような未来において、人類はいかにしてその生物的限界を超え、どのように働けばいいのか?
・人工知能、ロボット、自動運転車自身による犯罪をいかに防止し、もし起きた場合、法律でどう裁くのか?
・ELSIは技術開発の阻害要因なのか、それとも味方か?
・ブロックチェーン・暗号資産・NFT・DeFi・DAO・Web3「非中央集権型技術」は世界をどう変えていくのか。
・DXが進み、Fake情報蔓延する中で、人々はプライバシーをどう守るのか、また、そもそもプライバシーとは何か?
・Withコロナ、アフターコロナの「働き方」はどう変わっているのか?
・急速に進む遺伝子工学や宇宙ビジネスなどに、ビジネスフロンティアはどう切り込んでいるか?
・パンデミックや軍事侵攻で急変する世界のエネルギーバランス、その中でのグリーンリカバリーとそれらに向けたESG投資(仮想発電所、炭素税・・)?
・地球の限界(核兵器、温暖化、海洋汚染、スペースデブリなど)への認識と人類の対応は?
(講師プロフィール)
奥和田 久美
企業研究者を経て、科学技術・学術政策研究所にて科学技術予測のプロジェクトを指揮し、科学技術イノベーション基本計画などの政府長期戦略策定に関わる。「人と情報のエコシステム」などの新規研究プログラムの領域設計にも関わる。現在は、IT企業のDX改革、環境企業の新事業開拓コンサルティング、デジタルヘルスベンチャーの支援などを手がけている。北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)知識マネジメント領域客員教授
楠 正憲
マイクロソフト、ヤフー、MUFGを経て統括官としてデジタル庁の立ち上げに参画。現在はデジタル庁統括官のほか、東京都 デジタルサービスフェロー、福岡市 政策アドバイザー、ISO/TC307 国内委員会 委員長などを務める。
牧野 司
2018年、東京海上日動火災・東京海上研究所を定年退職し、現在は東大GCL/IIWの非常勤講師として講義を担当するほか、国内外の複数の企業・組織の顧問・アドバイザーを務めている。また、企業情報化協会、損害保険総合研究所などからの依頼を受け、講演・ワークショップを多数行っている。2016年シンギュラリティ大学エグゼクティブプログラム参加。プライベートではキャンピングカーを所有し、日本中を旅しながら講義や仕事を行っている。
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