学部後期課程
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最終更新日:2025年4月1日

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代数学XF

代数多様体の双有理自己写像に関する最近の話題から
主に高次元射影代数多様体の双有理自己写像に関する最近の話題から、ザリスキー稠密軌道の存在、原始的自己写像の存在に焦点をあてて、双有理代数幾何学、代数力学系双方の観点から解説する。それを通して、有理多様体、アーベル多様体、カラビ・ヤウ多様体、超ケーラー多様体といった、いろいろな場面で頻繁に登場する基本的な射影代数多様体とそれらの自己有理写像についてなじみをもってもらうことが目標である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0505076
FSC-MA4712L1
代数学XF
小木曽 啓示
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
主に高次元射影代数多様体の双有理自己写像に関する最近の話題から、ザリスキー稠密軌道の存在、原始的自己写像の存在に焦点をあてて解説する。前半では、力学次数の概念を導入した後、主に複素数体上で考え、Zariski稠密性予想と呼ばれる予想を証明した後、力学次数も用いた幾何学的な考察を中心に様々な具体例(有理多様体、アーベル多様体、カラビ・ヤウ多様体、超ケーラー多様体とそれらの双有理有理写像)とともに解説する。有理数体の代数閉包上ではZariski稠密性予想は極めて非自明となる。後半では、有理数体の代数閉包上でのZariski稠密性予想に関する最近の進展を、Junyi Xie氏、Matsuzawa氏らの最近の仕事に基づき解説する予定である。
授業の方法
対面講義により行う。
成績評価方法
レポートによる。
教科書
特になし。
参考書
講義中に原論文、関連論文などとともに紹介する。
履修上の注意
射影代数多様体と射影代数多様体間の正則射、有理写像の概念、層とコホモロジーの概念と基本的な使い方にある程度慣れていることが望ましい。射影代数曲面を含む高次元射影代数多様体の具体例にもある程度なじみがあれば尚よい。