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最終更新日:2024年4月22日

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集合と位相

集合と位相
●現代数学の基礎となる集合と位相の概念を学ぶ。
●この講義では、どの分野でも用いられる言葉を学ぶ側面がある。
●同時に、概念や定理の具体例を知ることによってイメージの形成が大切である側面もある。
●距離空間のある側面を抽象化した概念が位相空間である。
●距離空間の間の連続写像を抽象化した概念として位相空間の間の連続写像がある。
●距離を忘れることによって明確化される位相空間の性質がある一方、一般の位相空間にはない距離空間特有の性格も存在する。
●ひとつの固定された位相空間の考察とともに、複数の位相空間の間の関係の考察が大切である局面がしばしばある。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0505003
FSC-MA2302L1
集合と位相
古田 幹雄
A1 A2
金曜1限、金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
●集合・写像の基本的性質 ●実数 ●距離空間とそれらの間の連続写像:同じ空間に複数の距離をいれることもできる ●位相空間とそれらの間の連続写像:距離空間の抽象化として。距離では表せない位相の例 ●位相の構成:生成される位相、位相の強弱、収束の仕方の指定による位相 ●位相空間の構成:積位相、商位相、位相空間の張り合わせ ●位相空間の性質:Hausdorff性と連結性 ●位相空間の性質:Hausdorff性とcompact性 ●集合:可算集合、ベキ集合、Zornの補題  ●距離空間:完備性、Baireのカテゴリー定理 ●補遺 Bernsteinの定理 順序数 濃度の演算 ●補遺 Urysohnの補題、Tietzeの拡張定理、1の分割、距離化可能性 ●補遺 Tychonoffの定理
授業の方法
各回の講義の前半は理論的側面を主に説明し、後半ではやや派生的だが重要な例・トピックを扱う予定。
成績評価方法
中間試験、期末試験、必要に応じて適宜小テスト
教科書
なし ただし、進み方は参考書の[3]にある程度近い。
参考書
●標準的な教科書から [1]内田 伏一 「集合と位相」 裳華房 (増補新装版 2020)  [2]松坂 和夫「集合・位相入門」岩波書店 (1968) [3]斎藤 毅「集合と位相」東京大学出版会 (2009) [4]森田茂之「集合と位相空間」朝倉書店(2002) ●実数の構成について [4]齋藤 正彦「数学の基礎」ー集合・数・位相(基礎数学) 東京大学出版会 (2002) [5]彌永 昌吉・彌永 健一「集合と位相」岩波書店 (1990)  ●読み物・副読本として [6]志賀浩二「位相への30講」朝倉書店 (1988) [7]森 毅 「位相のこころ」筑摩書房 (ちくま学芸文庫 2006)
履修上の注意
テキストは、人によって向き不向きがある。自分にふさわしいものを読むことが良い。一方、テキストにおける複数の命題の並び方そのものが考えぬかれていることが多いので、ひとつの項目についてはひとつのテキストの該当箇所を通して読むことが望ましいことが多い。