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最終更新日:2026年10月16日

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社会学特殊講義II

韓国の社会人類学 Social Anthropology of Korea
社会人類学的な民族誌研究とは,当該社会における特定の人々の生や活動の場との関わり合いのなかでローカルな(現場に埋め込まれた局所的な)知識を積み上げ,そこから何らかの開けた視野を獲得することをひとつの目的とするものであるが,現代韓国社会を対象とする場合,これには独特の困難と可能性を見出しうる。困難としては社会経済的な変化の激しさと社会の流動性の高さゆえに,特定の活動の場や活動それ自体を持続的に探究することが時に難しくなることを挙げられる。その例が1980年代までの人類学的な民族誌研究の主たる現場(フィールド)でありながらも産業化過程で大きく姿を変えていった農村社会であり,また産業化過程で形を成していった流動性の高い都市の諸社会領域である。他方でこのような変化の激しさと流動性の高さが,新旧の要素が複雑に入り混じり,実験的な生の試みがダイナミックに展開される背景ともなっている。またローカルな事象といえども変化が比較的小さくかつ外部に対して閉じられたものではなく,マクロな政治・経済・社会的諸脈絡の嵌入を受けつつ内外の諸要素の入り混じった複合的な事象として生成され再編成される。
この授業では,韓国社会を対象として蓄積されてきた民族誌的知識の省察的な再検討を通じて,現代韓国社会と韓国朝鮮社会の歴史的展開を微視的かつ対照的に理解する視角を養う。ここで民族誌とは,フィールドワーク・現場研究の成果に基づく分析的記述を意味するが,韓国朝鮮社会を対象とする民族誌研究は,植民地期の先駆的試みを批判的に継承しつつ,1960年代以降,韓国・北米・日本等の人類学者・社会学者によって多様な試みが展開されてきた。この講義では大きく次の3つの時期に分けて,フィールドワークの成果の歴史的脈絡化を試み,また各々の民族誌研究の視角と展望を再整理する。
①植民地期朝鮮農村の先駆的調査,産業化初期の韓国農村
②産業化過程での韓国の都市/農村生活の変化
③ポストIMF(1997年金融・経済危機後)の韓国社会
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04264342
FLE-HU4Z03L1
社会学特殊講義II
本田 洋
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
文学部
授業計画
詳細は開講時に説明するが,以下のようなサブ・テーマに分けて講義を行う予定である。 ・解放・国権回復後の韓国社会と民族誌研究の展開 ・コミュニティ/家族の対象化:植民地朝鮮の農村調査とブラントのソクポ民族誌 ・日本の人類学者による1970~80年代の民族誌 ・農村・村落の社会構造:1960~70年代民族誌の成果と課題 ・産業化過程での移動:向都離村と農村に残った者 ・家族の焦点化:産業化過程の農村民族誌から ・1980~90年代の都市「中産層」:社会移動とライフスタイル ・「移動のメロドラマ」:既婚女性の主体化と家族/社会 ・主流と代案:都市中産層の揺らぎと農村移住 ・移住,生き方,共同性:山内地区の帰農・帰村者 ・共同性とローカリティの生成 ・家族と代案的親密性
授業の方法
別途指定する回についてはzoomを用いオンラインのみで行ないますが,それ以外の回は対面参加を原則とし,それが難しい場合のみオンライン参加を認めます(但し届け出は必要ありません)。授業終了後にグーグル・フォームでリアクション・ペーパーを提出していただき,次回冒頭でそれに対する回答やコメントを行うことで,相互性を確保します。
成績評価方法
平常点(リアクション・ペーパー)と期末レポートによる。
履修上の注意
初回の授業方法を含め,お知らせはすべてUTOLに掲載しますので,毎回授業前に必ず確認するようにしてください。また別途指定する回についてはzoomを用いオンラインのみで行ないますが,それ以外の回は対面参加を原則とし,それが難しい場合のみオンライン参加を認めます(但し届け出は必要ありません)。
その他
不明点は遠慮なく下記メールアドレスに問い合わせてください。