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最終更新日:2026年10月16日
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フランス語学フランス文学演習V
Diderot/Raynal, Révolution de l'Amériqueを読む
2026年は、1776年7月4日のアメリカ合衆国独立宣言から250周年の年にあたる。18世紀末から19世紀初頭にかけての大西洋世界は、このアメリカ合衆国の独立を皮切りに、フランス革命、ハイチ革命、そして中南米の書植民地の独立と、15世紀末の「地理上の発見」以来の「ヨーロッパの拡大」にとって大きな変動をもたらした一時期だった。このアメリカ合衆国独立に際して、『百科全書』の編纂で知られる哲学者ドニ・ディドロは、1770年代を通じて匿名で多数の寄稿をしたギヨーム・トマ・レナルの『両インドにおけるヨーロッパ人の植民と商業の哲学的・政治的歴史』(初版1770年、第二版1774年、第三版1780年)の第三版のなかで北米植民地に対して熱烈な支持を表明した。『両インド史』のアメリカ合衆国独立をめぐる記述は、別途『アメリカの革命』という表題で公刊され、ヨーロッパとアメリカの双方で植民地独立の擁護論を広範に流布することにも大いに貢献する。本講義では、1773年12月のボストン茶会事件から1776年7月の合衆国独立宣言までの、宗主国イギリスと北米植民地の紛争の過程を叙述しながら、宗主国と植民地双方での同時代の政治的議論を脚色しながら提示する、このディドロによるアメリカ合衆国独立擁護論をフランス語で精読する。該当部分は、出来事の時系列に沿った叙述に、北米植民地やイギリス本国における政治的論争の要点が、B. フランクリン、R. プライス、T. ペイン、E. バーク、J. タッカーといった同時代の有名な政治家・政論家たちの言説、そして合衆国独立宣言そのものが、同時代に流布したフランス語訳を通じてふんだんに盛り込まれている。そのそれぞれの論点を思想史的に検討するとともに、ディドロ/レナルがそれぞれの論点をどのように提示し、植民地独立を擁護しているかを読み取ることが本講義の目的である。
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