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最終更新日:2026年10月16日
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フランス語学フランス文学特殊講義II
Michel Foucault, La Question anthropologiqueを読む
ミシェル・フーコーが「人間諸科学の考古学」という副題を持つ『言葉と物』(1965年)で、いわゆる人間学批判、人間中心主義批判を展開したことはよく知られている。しかし、その「経験的=超越論的二重体」としての「人間」の継承に対する批判がいったいいかなるものであったのか、特にそれがどのようなフーコーの哲学的関心から生じ、何を含意するものであったのかについては、最近になって初期フーコーの講義録が続々と刊行されるとともに、あらためて再考の機運が生じている。本講義では、1950年代のフーコーの講義録をまとめる『人間学の問い』(2022年刊行)のうち、1952年から1953年にリール大学で行われた「人間認識と超越論的反省」という講義録をフランス語原文で読み、フーコーの人間学批判の発端を理解することを目標とする。問題の講義は、近世科学史と哲学史のなかで、「人間」と「世界」がどのように位置付けられてきたかを、ガリレイ以来の科学革命と17世紀=18世紀の大陸哲学の展開(デカルトの心身二元論、マルブランシュの想像力論と幸福論、ライプニッツの摂理論、コンディヤックとエルヴェシウスの感覚論哲学)の検討を経て、カントの批判哲学までの幅で再検討し、「批判的思考の実現と廃棄」という両義性を帯びたものとして「人間学」を位置づけている。そこにはたしかに、現在にまで至る「人文科学」一般がどのような思想史的な縁において成立したのかを問おうとする姿勢が見られる。この講義の哲学史叙述を通して、フーコーの人間学批判の最初期の現れを検討し、「人間学」とその批判についての理解を深めることが本講義の目的である。同時に、受講生に、フランス語で理論的テクストを読むトレーニングの場を提供することを目指している。
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