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最終更新日:2026年10月16日

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国文学演習IX

近代小説作品研究―大正小説を読む―
趣味としての読書と、大学で行う文学研究とは、どこに違いがあるのだろうか。文学研究では、「キャラクター(登場人物)の設定が面白いか」「ストーリー展開が楽しいか」などの問題よりも、時間構成や語りの視点、説明と行動の矛盾や比喩の用い方など、「ことば」による表現だけが見せてくれる世界を捉えようとするものである。キャラクターやストーリーに注目するだけでは、作品の意味を一つに限定してしまい、読み方も好き嫌いの「感想」に陥りやすい。重要なのは、一人の登場人物が場面に応じてふと見せる違った側面や、あらすじからは漏れてしまう一見「無駄」な説明に改めて注目してみることだろう。この演習では、上記のことに留意しながら、日本近代文学研究に必要な文献収集の方法を身につけ、文学作品と時代背景の関連性に課題を見出せるようになることを期待したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04262369
FLE-HU4N55S1
国文学演習IX
河野 龍也
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
文学部
授業計画
1.ガイダンス 2.研究方法概説 3.田村俊子「女作者(原題:遊女)」(『新潮』1913.1) 4.上司小剣「鱧の皮」(『ホトトギス』1914.1) 5.里見弴「銀次郎の片腕」(『新小説』1917.2) 6.広津和郎「師崎行」(『新潮』1918.1) 7.有島武郎「小さき者へ」(『新潮』1918.1) 8.久米正雄「虎」(『文章世界』1918.5) 9.芥川龍之介「奉教人の死」(『三田文学』1918.9) 10.宇野浩二「屋根裏の法学士」(『中学世界』1918.10) 11.菊池寛「入れ札」(『中央公論』1921.2) 12.川端康成「葬式の名人(原題:会葬の名人)」(『文藝春秋』1923.5) 13.葛西善蔵「椎の若葉(原題:椎樹の若葉)」(『改造』1924.7) 取り上げる作品は受講人数等により変更する場合がある。
授業の方法
複数名で1作品を担当し、別々に資料を作成する。参加者は質疑応答のほか各回につきコメントを提出する。
成績評価方法
発表60%(レジュメと問題提起の適切さを評価する)、議論参加の積極性(授業後のコメントカードを含む)40%で評価する。
履修上の注意
事前に課題文を読み、各自論点を整理して積極的に発言してほしい。