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最終更新日:2026年10月16日
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国文学特殊講義I
「無常」からの創造──中世文学を考える
中世文学を特徴付ける言葉に「無常」がある。存在の連続性が失われる、はかなさを意味する言葉であり、確かに、戦や災害、度重なる社会変動を経験した中世を象徴するのに、相応しい言葉であろう。しかし、中世文学はただはかないものではなく、作品もその担い手たちも、こちらが思う以上にたくましく(ふてぶてしく)、明るく、躍動的である。例えば、無常観の文学のように思われる『方丈記』も、その時代に戻して考えてみると、実に前向きで創造的な作品である。本講義では、「無常」の時代から生み出される中世文学の創造性に着目し、「無常」と「創造」という興味深い矛盾の両立がどのような機構・メカニズムから可能になるのかを、様々な作品から考えてみたい。
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