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最終更新日:2026年10月16日

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国文学特殊講義I

「無常」からの創造──中世文学を考える
中世文学を特徴付ける言葉に「無常」がある。存在の連続性が失われる、はかなさを意味する言葉であり、確かに、戦や災害、度重なる社会変動を経験した中世を象徴するのに、相応しい言葉であろう。しかし、中世文学はただはかないものではなく、作品もその担い手たちも、こちらが思う以上にたくましく(ふてぶてしく)、明るく、躍動的である。例えば、無常観の文学のように思われる『方丈記』も、その時代に戻して考えてみると、実に前向きで創造的な作品である。本講義では、「無常」の時代から生み出される中世文学の創造性に着目し、「無常」と「創造」という興味深い矛盾の両立がどのような機構・メカニズムから可能になるのかを、様々な作品から考えてみたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04262341
FLE-HU4N53L1
国文学特殊講義I
木下 華子
S1 S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
文学部
授業計画
1.「無常」とは何か 2.比喩が支える世界観 3.『千載和歌集』と治承寿永の内乱からの復興 4.『新古今和歌集』への道のり 5.『方丈記』①──論文として読んでみる 6.『方丈記』②──新しい住居論 7.託宣歌──神仏の声を聞く 8.承久の乱の記憶と『海道記』 9.蘇る西行──『西行物語絵巻』『撰集抄』 10.『平家物語』①──平家滅亡の因を語る 11.『平家物語』②──救済の構造 12.『徒然草』の批評精神 13.能の現在性
授業の方法
講義
成績評価方法
授業への参加状況20% レポート80%
履修上の注意
文学研究の原点は「読む」ことにある。授業では、時間の制約上、作品の全てを読み込むことはできない。図書館などで積極的に作品や文献を探し、作品の魅力や面白さに触れてほしい。