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最終更新日:2026年10月16日
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西洋史学特殊講義V
フランス近現代史の諸問題
ヨーロッパの多くの国がそうであったように、フランスでは19世紀を通じて、政治から文化に至るまで幅広い領域で大規模な変動が生じました。そのひとつに、政治意見を表明する手段として選挙が定着してゆくことがあげられます。
1789年から1848年まで、フランスでは頻繁に革命や蜂起が発生し、そのいくつかは体制交代につながりましたが、1848年の男性普通選挙の導入後はそうした事件は減少します。たしかに1871年にパリ・コミューンが起こり、種々の革命的勢力がそこに参加しました。しかし蜂起に至ったのは外国軍による包囲があったからで、フランス国内の文脈だけでは起こらなかったと考えられます。しかも、コミューンのさなかにパリではギロチンが燃やされましたが、これは過去におこなわれたような恐怖政治とは縁を切り、合法的手段を重んじるとの意思表明でした。
授業では、このような心性の変化がどのように進行し、なぜ生じた(換言すれば、なぜ人びとは実力行使つまりは暴力に頼らなくなるのか)のかを、パリなど大都市のほか農村部も視野に収めつつ、いくつかの出来事を通じて考察する予定です。
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