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最終更新日:2026年10月16日
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西洋史学特殊講義I
前期中世ヨーロッパにおいて歴史を書くこと
文字を使い歴史を書くという営みは、書くべき過去の選択、編集、表現など多くの作業を伴うものであり、また何らかの動機、目的、想定された読者などが背景にある。前期中世ヨーロッパ世界に生きた人々にとってこうした営みは古代地中海世界の文化的伝統を引き継ぐものであった一方、彼らが属した社会それぞれの状況に応じて、あるいは筆者個人の立場に応じて、営みの形は変化した。本講義では前期中世ヨーロッパにおいて行われた様々な歴史叙述のあり方に目を向ける。その際「過去の利用」「接続」「書き換え」「編纂」「再構成・再配置」「沈黙」などといった観点をとり、テクストの伝来状況にも配慮しながら議論を進めていく。講義の題材はこの時期に書かれた年代記・編年史などの歴史叙述が中心になるが、聖俗の「偉人」の伝記や事績録、民族起源譚、教会や修道院の縁起などにも目を向けたい。
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