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最終更新日:2026年10月16日

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東洋史学特殊講義I

魏晋南北朝隋唐史の諸問題
中国史研究の必読書である陳寅恪『隋唐制度淵源略論稿』を精読する。本書は日中戦争末期に著され、法制・文化・政治・軍事・財政の各側面から隋唐帝国の成り立ちを網羅的に論じた不朽の名著である。
執筆当初は初学者向けであったが、その独特の文体ゆえ、現代の読者にはやや難解な箇所も少なくない。本講義では原文を丁寧に読み解きつつ、今日の最新の研究水準とも比較検討を行う。一冊の古典を徹底的に掘り下げることを通じ、中国古代史における本質的な課題を把握し、歴史学の基本的な分析手法を習得することを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04261241
FLE-HU4I02L1
東洋史学特殊講義I
佐川 英治
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
文学部
授業計画
第1回:ガイダンスと著者紹介 第2回:『隋唐制度淵源略論稿』の基本テーゼ 第3回:礼制(一):叙論と南朝の影響 第4回:礼制(二):北朝における変容 第5回:都城制と儀礼空間 第6回:職官制度(一):中央官制の形成 第7回:職官制度(二):地方行政と門閥 第8回:刑律(一):律令格式の成立 第9回:刑律(二):唐律への展開 第10回:兵制(一):府兵制の起源 第11回:兵制(二):府兵制の変質と唐代の軍事 第12回:財政:租庸調制の源流と南朝の影響 第13回:現代の研究水準との比較 第14回:総括:中国中世史研究の意義 第15回:定期試験
授業の方法
各回、原典(『隋唐制度淵源略論稿』)の該当箇所を講読し、歴史的背景を解説する。陳寅恪の記述を軸としつつ、近年の考古学的成果や最新の学説との対照を行う。古典的な解釈がいかに現代の研究へと継承・修正されているかを多角的に検証する。講義の後半には質疑応答の時間を設け、受講生との議論を通じて、中国古代史特有の制度論や歴史学的な分析手法に対する理解を深める。
成績評価方法
平常点40%、期末試験60%とする。
履修上の注意
中国古代史の基本知識がないと理解できないので、授業と並行して概説書などで漢代から唐代の歴史の基礎知識を蓄えながら受けること。