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最終更新日:2026年10月16日

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日本史学特殊講義VII

日本近世史の方法―江戸幕府財政をめぐって
江戸幕府財政の研究を事例として、歴史学、日本近世史の視座・方法・史料について述べる。以下、事例としての特徴と、講義での留意点を記す。

●多様な性格の史料:その特徴と使い方
歴史学の材料は史料であるが、ただ史料を集めて読めば、学問的な成果となるわけではない。江戸幕府財政は、史料が非常に限られ、かつ時期により性格が大きく異なる。通時的な検討のなかで、それぞれの史料の取り扱い方を具体的に示す。

●研究の視座と時代背景
歴史学の研究には、史料、そして課題設定が必要である。幕府財政研究は史料がごく限られるため、主にある段階の幕政についての研究の一部として行われてきた。通時的な検討のなかで、それぞれの研究が抱く基本的な問題関心を示し、その背景にある同時代性に及ぶ。

●通史的把握、全体性到達への試み
歴史学の強みは具体性であるが、具体的で個別特殊な事例を通じて、一歩ずつ普遍的な課題に迫ろうとする学問でもある。江戸幕府財政の検討を通じて、それぞれの研究がより広い・大きいテーマに、どのように説き及んできたかを示す。

●定性分析と定量分析
前近代の歴史学では、定量分析に耐えるだけのデータが得られることは極めて稀であり、基本的な方法論は定性分析となる。江戸幕府財政では、数量データが若干得られるものの、分析の中心はやはり定性分析にある。両者のバランスを具体的に例示する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04261147
FLE-HU2H01L1
日本史学特殊講義VII
村 和明
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
可
開講所属
文学部
授業計画
1.初回ガイダンス 2.豊臣政権 3.大名徳川家から江戸幕府へ 4.鉱山 5.国際貿易 6.財政難と貨幣改鋳 7.新井白石の視座 8.享保改革 9.寛政改革 10.大御所時代 11.緊縮財政の失敗 12.財政再建と黒船 13.開港~維新期の幕府財政
授業の方法
配布したレジュメに沿って講義する。 研究史、時代背景、史料の研究への用い方などの解説が中心となる。
成績評価方法
学期末レポートによる。 参加人数等により、リアクションペーパーを実施し、成績に繰り入れることがある。
履修上の注意
高校卒業程度の日本近世史の知識があることが望ましい(教科書を暗記している必要はない)。 留学生などでこれに当てはまらない受講生には、別途基本的な日本近世史の独習を推奨する。知識の程度に応じ参考図書を紹介するので、個別に連絡・相談すること。
実務経験と授業科目の関連性
文書館での勤務経験を有する教員が、実務経験を生かして、史料をめぐる諸問題についての具体的な知見を講義に反映させるつもりである。