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最終更新日:2026年10月16日

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倫理学特殊講義I

倫理学の基本問題
 倫理学・倫理思想史における基礎概念のひとつである「感情」というテーマで講義を行なう.たとえば,喜び・怒り・悲しみ・楽しみ・恐れ・憐れみなど,私たちが日常において感じるさまざまな感情は,人間の生と切り離せないものであり,古代ギリシア以来,哲学史では主として「理性」と「(非理性的な)感情」という対比でもって捉えられてきた.西洋近代の理性主義に対する批判という大きな文脈の中で,またAIや「心の哲学」といった新しい分野との関連でも,「感情」は現代の哲学・倫理学において重要なテーマであり続けていると言える.
 本講義では,まず古代ギリシアの「感情」(快苦も含む)についての議論を概観してから,感情に関する西洋の倫理思想史を辿っていく.さらに,日本の倫理思想・哲学にも目を向けて感情という概念の広がりを確認したあと,現代哲学における最新の議論に至るまでの流れを見ていく.その際,テクストの読解と研究の紹介をバランスよく組み合わせて講義を構成したい.あるひとつのテーマについて時代と地域を超え領域横断的に扱うことで,通時的/共時的な「比較」という観点を取り入れた倫理学・倫理思想史研究へと受講者を誘うのが,本講義の目指すところである.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04260441
FLE-HU2D04L1
倫理学特殊講義I
古田 徹也
A1 A2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
文学部
授業計画
第1回 ガイダンス 第2回 プラトンにおける感情:快楽主義批判を中心に 第3回 アリストテレスにおける感情(1):倫理学 第4回 アリストテレスにおける感情(2):詩学・弁論術 第5回 ヘレニズム哲学における感情:ストア派・エピクロス派 第6回 中世キリスト教における感情:イエスの受難と七つの大罪 第7回 近代哲学における感情(1):デカルト『情念論』とその周辺 第8回 近代哲学における感情(2):道徳感覚学派(道徳感情論)と功利主義 第9回 近現代哲学における感情:ショーペンハウアーとニーチェにおける「共苦(同情)」 第10回 日本倫理思想史における感情:かなしみ・はかなさ・無常観 第11回 日本哲学における感情:三木清と九鬼周造 第12回 現代における感情論の展開(1):メタ倫理学と情動主義 第13回 現代における感情論の展開(2):「心の哲学」と感情 なお,授業の内容は,進行状況や受講者の関心に応じて適宜調整することがある.
授業の方法
原則として講義形式ですが,授業中にコメントを求めたり,簡単なアンケートをお願いしたりすることがあります.出欠確認,資料の配布や課題の提出に関して,必要に応じてLMSを用います.
成績評価方法
期末レポート(4000字程度)に平常点(コメント等)を加味して判断します. 基本的にはレポートを重視しますが,出席回数があまりに少ないと評価はそれ相応となりますのでご注意ください(出席については,ほぼ毎回とる予定です).また,最終レポートの提出がない場合には(たとえ全回出席していても)単位は認定できません.
履修上の注意
予習よりも復習に重点を置かれると良いでしょう.授業で関心を持った内容について,各自で参考文献に当たって理解を深めてください.