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最終更新日:2025年4月21日

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社会学特殊講義IX

社会(学)理論としてのインターセクショナリティ
インターセクショナリティは現在、差別や社会的不平等を論じる上で欠かすことのできない概念となっています。しかしながら、この概念を社会学的な経験研究にどのように使うことができるのか、どのように使うべきなのかについては未整理のままだと言ってよいでしょう。この授業では、英語圏の社会学におけるこれまでのジェンダーの理論化や男性性研究の展開などと、この概念との関係に特に注目しながら、経験社会学の方法論としてのインターセクショナリティの可能性について検討します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04254349
FLE-HU4Z03L1
社会学特殊講義IX
平山 亮
A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
集中授業として4日に分けて授業を行います。各日の内容の概要は以下の通りです。なお、受講生からのフィードバックなどをもとに、内容を一部変更する場合もありますのでご了承ください。 ① ジェンダーの社会学の基礎として、社会学理論を(批判的に)取り入れながらジェンダーの理論化がどのように行われてきたかを振り返ります。 ② インターセクショナリティの代表的な論者とその主張を社会歴史的背景と繋げながら検討するとともに、ジェンダーの社会学の代表的な理論的枠組みとの関係を探ります。 ③ インターセクショナリティのアイデアに対し、どのような立場からどのような批判が向けられてきたかを確認した上で、最近の展開や応用のしかたについて検討します。 ④ フェミニズムを研究倫理として位置づける場合の議論の展開を参照しつつ、インターセクショナリティの経験社会学の枠組みとしての可能性を改めて考えます。
授業の方法
講義形式を主としますが、内容への理解を深めるために、グループに分かれてのディスカッションと、それにもとづく簡単な発表・報告を行うグループワークを含めることも計画しています。
成績評価方法
小レポート(40%)と最終試験(60%)の成績を総合して評価します。
教科書
特定の教科書は用いませんので、事前にご準備いただく必要はありません。授業に必要な資料を使う場合は配布します。
参考書
参考書の指定は行いませんが、授業の内容に関連して読むことをおすすめしたい論文や書籍がある場合は、都度ご紹介します。
履修上の注意
授業中の発言、特にクラス全体の学びに貢献しうるような発言は歓迎しますし、積極的に評価します。他方、性別だけでなく、ナショナリティやエスニシティ、「健常/障がい」の区分やSOGIなどに関して多様な参加者がいることを前提にした配慮あるふるまい(発言の内容も含む)が求められます。クラスのあらゆるメンバーにとって、授業の場がセーフスペースとなるよう努力・協力していただくことは、この科目を受講する上での必須の条件とします。