学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
印度文学史概説II
インド古典文献とその思想/Classical Indian Literature and Thoughts
インドの古典文献は一体に、宗教・哲学・文学の諸要素が分かちがたく混じりあって成立している。その主流をなすのは三千年以上前から口頭伝承によって伝えられてきたとされる聖典ヴェーダを始めとし、諸派の哲学文献や政治、法律その他多岐にわたる学問分野の典籍、さらに文芸作品を含むバラモン教/ヒンドゥー教系の文献群である。また紀元前5世紀ごろに始まったとされる仏教の流れにおいても、一般にいう「経典」の枠に収まらない多様な、かつ大量の文献が発生し、それらはインド亜大陸を出て南アジア、東南アジア、中央アジア、そして日本を含む東アジアに伝播し、各地の文化の一部となっていった。
この授業の目標はまず、受講者がサンスクリット語やパーリ語などの古典語で書かれたインドの主要な書物に翻訳を通して触れ、その具体的な内容、特徴からインド文化への深い理解を得るとともに、それらを大きな文献史の中に位置づけて考えられるようになることである。また、インド学・仏教学分野における近年の研究の紹介を通して、数多く流通しているインド関係、仏教関係の書籍や論文、Web上の情報等を自ら吟味し判断する視点を獲得することである。
MIMA Search