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最終更新日:2025年4月21日
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国文学特殊講義II
近代文学における幻想表現
日本近代文学(主に明治・大正期)における幻想表現について考えたい。「幻想」の定義は簡単ではないが、ここでは夢や潜在意識(無意識)、異世界や異文化など、日常世界から逸脱した体験やイメージを広く含むものと考えておきたい。対象作家としては、夏目漱石・泉鏡花・志賀直哉・内田百閒・芥川龍之介・佐藤春夫・谷崎潤一郎・室生犀星・萩原朔太郎などを想定している。1910年代から20年代にかけて生じた心理学に基づく人間観の変容や、ツーリズムの発達による世界像の拡大とリンクしながら、「日常」を捉え直す契機としての「幻想」がいかなる言語表現の形をとったか、具体的な作品分析をもとに考えていきたい。
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