学部後期課程
HOME 学部後期課程 考古学特殊講義XIX
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

考古学特殊講義XIX

この授業では、日本列島の南西地域に位置する琉球諸島の人類史について、様々な文化を取り上げつつ、考古学の観点を中心に概観する。琉球諸島の歴史的展開にはいわゆる日本史とは異なる特徴と共に、無視できない共通性と深い結びつきも存在する。 初歩的な論考を押さえつつ解説を加えて、琉球史の個別性をより踏み込んで理解し、更に日本史・東洋史との共通性をバランスよく見、歴史像を探っていく。 受講に当たり、事前の知識は特に要求しない。将来琉球史を専門とする予定の無い学生も歓迎する。
授業を通じ、一歩踏み込んだ琉球史の知識と歴史観を獲得し、幅広い教養と地域社会や国際社会で活躍するための基礎的能力を習得することを全体の到達目標とする。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04251459
FLE-HU4K02L1
考古学特殊講義XIX
石井 龍太
A1 A2
金曜4限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
第1回/琉球諸島の地理 第2回/先史古代の琉球諸島 旧石器時代 第3回/先史古代の沖縄諸島 縄文時代~ 第4回/先史古代の沖縄諸島 弥生時代~平安時代並行期 第5回/先史古代の先島諸島 有土器時代~ 第6回/先史古代の先島諸島 無土器時代~ 第7回/グスク時代1 グスクの登場とその意味 第8回/グスク時代2 グスク時代の社会 第9回/近世琉球の考古学1 第10回/近世琉球の考古学2 第11回/近世琉球の考古学3 第12回/近現代琉球の考古学 第13回/まとめ
授業の方法
基本的にパワーポイントを用いた講義形式で行う。適宜、遺物観察の機会を設ける。
成績評価方法
期末レポート(50%)、授業への取り組み状況(50%)
教科書
指定しない。
参考書
※印はオンラインで閲覧可。 ※沖縄県立埋蔵文化財センター 2017『白保竿根田原洞穴遺跡』 高宮広土 2021『奇跡の島々の先史学』ボーダーインク ※沖縄県立埋蔵文化財センター 2008『「原始人の知恵と工夫」- 天然素材(貝殻・骨・角・牙)の活用 -』 ※沖縄県立埋蔵文化財センター 2017『下田原貝塚出土品展』 ※田村隆 2002「礫群の形成、特に閉鎖式ピット・オーブンについて」『研究連絡誌』76、千葉県教育振興財団文化財センター ※沖縄県立埋蔵文化財センター 2012『東南アジアと琉球』 ※山本正昭 2022「グスクに見る石積み技法の変遷― 石積み技法の編年化とその高層化を考える ―」『沖縄県立博物館・美術館, 博物館紀要』第15号別刷 石井龍太 2018「「近世琉球」の考古学研究 -窯業史研究を通じ時代理解の枠組みを探るー」『琉大史学』20、39-50 石井龍太 2014「7.近世琉球王国と東アジア交流」『岩波講座日本歴史』20地域論(テーマ巻1)岩波書店、165-190 石井龍太 2017「近世琉球における津波被害と村落変遷 ―石垣島安良村跡発掘調査を中心に―」『考古学研究』64-3、47-59 ※石井龍太・北條芳隆・河野裕美 2011「西表島網取集落内ヤンデーヤ跡の予備調査 -検出遺構,出土瓦の分析を中心に-」『西表島研究2010 東海大学沖縄地域研究センター所報』東海大学 沖縄地域研究センター、14-32 ※沖縄県立埋蔵文化財センター 2018『沖縄県の戦争遺跡ー前田高地から首里までー』
履修上の注意
配布資料、参考書を用いて予習・復習を行うことがのぞましい。