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最終更新日:2025年4月21日

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日本史学演習I

近代政治史演習 
 昭和戦前期の政治に関する一次史料を読み解くにあたって、過去の研究成果・先行研究に学びつつ、独創性に富んだ論点を研究史上に残せるような力を育む。
 Sセメスターでは、ポツダム宣言受諾から、主として米軍による日本占領の開始、日本国憲法草案の策定、帝国議会・枢密院による憲法草案の審議、憲法関連法律案の審議、日本国憲法発布までの過程を、「帝国議会会議録検索システム」を用いての議員らによる発言内容、金森徳次郎・芦田均など関係閣僚の諸史料、佐藤達夫・入江俊郎などの法制官僚の諸史料、連合国最高司令官総司令部関係者の諸史料から検討を加える。
 学期の前半では、上記の問題意識に従った先行研究や関係文献を会読し、現在の研究史の到達点を把握する。学期の後半では、新たに論点となしうる問題、新たな分析視角などを意識して、数人のチームで発表を行う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04251161
FLE-HU4H03S1
日本史学演習I
野島(加藤) 陽子
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
第1回 4月8日から開始する。オリエンテーションを行う。 事前に配布すべき文書はUTOL上に置き、幹事の作成によるSlacでレジュメなどを共有する。 第2回 4月15日は諸準備のため休講 第3回 野島(加藤)による問題提起 第4回~第8回 先行研究にあたる論文の会読、全員がコメントペーパーを準備 第9回~第13回 各グループでの発表
授業の方法
以下の3つを組合せて授業を行う。 1、研究論文・文献の会読 2、史料の会読 3、グループによる発表と参加者による討議
成績評価方法
以下の3つを考慮して評価する。 1、研究論文・文献を会読する際に、参加者が用意するミニ・コメント 2、発表の場合は、その発表の内容 3、授業中の発言
教科書
1、必要な文献は、デジタルアクセスが可能なものを中心に後日周知する。 また、個々のコピーが必要なものは、基本的にUTOL上の「教材」に掲げる。 2、「帝国議会会議録検索システム」は、議議事録の全文検索が可能。
参考書
第1回目のガイダンス時に指示する。 『制定の立場で省みる日本国憲法入門 第一集 芦田均』(書肆心水、2013年) 『制定の立場で省みる日本国憲法入門 第二集 金森徳次郎』(書肆心水、2013年) 霜村光寿『金森徳次郎の憲法思想の史的研究』(同成社、2014年) 高見勝利編『金森徳次郎著作集 Ⅰ』 同編『金森徳次郎著作集 Ⅱ』(慈学社、2014年) 高柳賢三・大友一郎・田中英夫編著『日本国憲法制定の過程 Ⅰ 原文と翻刻』(有斐閣、1972年) 同編『日本国憲法制定の過程 Ⅱ 解説』(有斐閣、1972年)
履修上の注意
1、第1回の授業は4月8日から開始し、当日はガイダンスを行うので、履修希望者は必ず出席のこと。
その他
1、近代史史料の読解に不可欠な崩し字を習得するため、日本史学研究室の近代史の院生が開催している「文書の会」「読書会」などへの積極的な参加が望まれる。 2、大学院博士課程の院生が主催する「森本州平日記」翻刻の会も開催されているので、積極的な参加を求めたい。