学部後期課程
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最終更新日：2025年4月21日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
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イスラム史概説
初期イスラーム史
The early history of Islam
本授業で学生は、古代東地中海世界の信仰伝統の文脈の中でイスラームの生成と発展の歴史について学び、特に初期のイスラーム共同体における政治と信仰の緊張関係について歴史的な理解を形成していくことになります。そして、そうして形成された歴史理解を、学生各自が自分の言葉で語れるようになることを目標とします。
In this class, students will learn about the history of the emergence and development of Islam in the context of the religious traditions of the ancient Eastern Mediterranean world, and in particular, they will form a historical understanding of the tension between politics and religion in the early Islamic community. The goal is for each student to be able to express this historical understanding in their own words.
In this class, students will learn about the history of the emergence and development of Islam in the context of the religious traditions of the ancient Eastern Mediterranean world, and in particular, they will form a historical understanding of the tension between politics and religion in the early Islamic community. The goal is for each student to be able to express this historical understanding in their own words.
時間割／共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04250711
FLE-HU4G02L1
イスラム史概説
松本 隆志
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
文学部
授業計画
第01回 ガイダンス：授業の概要、テーマの説明と意義、授業の受け方について。
第02回 古代東地中海世界の宗教伝統：古代東地中海世界の信仰伝統としての一神教信仰について。
第03回 古代末期の地中海世界とアラビア半島：ビザンツ帝国とサーサーン朝の抗争、同時代のアラビア半島について。
第04回 預言者ムハンマドと神の啓示：預言者ムハンマドの生涯とイスラームの誕生について。
第05回 預言者没後の指導者をめぐる試行錯誤の始まり：正統カリフ時代～第一次内乱に至る出来事について。
第06回 統一の崩壊と再生：第一次内乱の経緯とウマイヤ朝の成立について。
第07回 指導者の資格とは何か：第二次内乱前後の状況とウマイヤ朝の再興について。
第08回 ウマイヤ朝の限界：ウマイヤ朝最盛期の歴史的位置付けと後期の問題点について。
第09回 ウマイヤ朝の衰退、アッバース朝の誕生：ウマイヤ朝末期の状況とハーシミーヤ運動について。
第10回 アッバース朝カリフ権力の確立：アッバース朝初期のカリフをめぐる状況について。
第11回 革命をもう一度：アミーンとマアムーンによるアッバース朝の内乱とその背景について。
第12回 イスラームの完成、帝国の限界：イスラームにおける政教関係の再定義について。
第13回 イスラーム世界の確立：諸王朝の乱立とイスラーム世界確立の関係について。
授業の方法
本授業は、講師による講義と学生による課題論述の作成・提出、それに対するフィードバックで構成されます。
成績評価方法
平常点（毎回の課題論述の作成・提出）：４０％
レポート（学期末）：６０％
レポートについては授業開始後早い段階で作成要領を配布します。
その記載内容に則して早めに準備を進めておきましょう。
毎回の課題作成もレポートへの援用を念頭に置いて取り組むと良いでしょう。
教科書
特になし。毎回授業資料をUTOLにてPDFで配布します。授業資料は印刷すれば書き込んでノートとしても使用できるよう、余白多めにします。
参考書
・概説書
小杉泰, 『イスラーム帝国のジハード』（講談社学術文庫）, 講談社, 2016年.
菊地達也編著, 『図説イスラム教の歴史』, 河出書房新社, 2017年.
フレッド・マグロウ・ドナー著, 亀谷学ほか訳, 『イスラームの誕生 : 信仰者からムスリムへ』, 慶應義塾大学出版会, 2014年.
・工具書
大塚和夫ほか編, 『岩波イスラーム辞典』, 岩波書店, 2002年.
その他の参考文献は適宜授業資料に記載します。
履修上の注意
特に前提となる知識はありません。初期イスラーム史について何も知らない状態でも履修可能です。
ただし、初期イスラーム史の他にも古代オリエント史や古代ローマ史、ビザンツ史などをある程度知っておくと、より授業内容について理解や考察が深まりますし、毎回の課題作成やレポート作成に際しても有効でしょう。
また、授業資料にて次回のキーワードを記載します。それらのキーワードについて調べておくことが予習となりますし、毎回の課題作成が復習に相当します。
